ほうれい線は少しの体操で改善できる!

ほうれい線


目次


 


年齢を感じさせる原因の1つ、ほうれい線

 

ほうれい線とは、鼻の両脇(小鼻の横)から斜め下に向かって入る線。顔の頬と口元の境界線です。ほうれい線は、顔のたるみ、頬のたるみが大きな原因であり、年齢とともに目立ちやすくなったり、改善が難しくなります。そして、見た目年齢を上げてしまうほうれい線は老け顔という印象を与えてしまいます。いつまでも若々しい印象でいるためにも、しっかりと対策を行っておきたいものです。それでは、ほうれい線の原因とその対策をご紹介します。メイクをしていると口周りのたるみ、シワが気になる…という方は是非、試してみてくださいね。

 


ほうれい線ができる3つの主な原因

 

1.真皮のコラーゲンの劣化、減少

皮膚は表皮、真皮、皮下組織に分類されます。この真皮層にコラーゲンやエラスチンというものが存在するのですが、年齢を重ねるにつれて減少してきてしまいます。 コラーゲンは線維状のタンパク質であり、そのつなぎ目にエラスチンがあります。この2つが網目状に張り巡らされて、弾性と伸縮性に富んだ肌が生み出されているのです。コラーゲンとエラスチンが減少すると真皮内が緩んでしまい、それが肌表面にたるみとなって表れてしまうのです。

■真皮の衰えの原因
  • 紫外線によるダメージ
  • お肌の乾燥
  • お肌の酸化
  • ストレス
  • 喫煙によるダメージ
  • 偏った食事
  • 睡眠不足

 

2.表情筋の衰え

表情筋は、しわだけでなくたるみを生みます。真皮の下層にある表情筋の衰えも影響しています。知らない間に癖になっている表情が長年にわたってシワを作ってしまうこともあるのです。顔には、30種類以上の筋肉があり、そんな表情筋の中で、ほうれい線と関係が深いのが、口輪筋(こうりんきん)と頬筋(きょうきん)です。口輪筋は唇の周りの筋肉で、口元のいろいろな表情をつくります。頬筋は上下あご関節から口角まで伸びている筋肉で、口角を上げるはたらきがあります。この2つが衰えると口元のたるみ・シワにつながり口角が下がってほうれい線が目立つ原因となります。表情筋は、加齢や表情を変えないなど、使わないことが原因となって衰えます。とくに日本人は表情筋を20~30%程しか使えていません。外国人と比べて無表情が多いですよね。体と同じく運動しないと顔の筋肉も衰えていきます。顔の筋トレだと思って、表情筋を使うように意識しましょう。

 

3.皮下組織・皮下脂肪の衰え、肥大化

皮下脂肪などの衰えも原因のひとつ。ほうれい線の周りの頬は、顔の中でも皮下脂肪が多いことがわかっています。この皮下脂肪は、脂肪細胞の数が増えることと、1つ1つの脂肪細胞が肥大化することで、全体として肥大化します。そうなると、皮下脂肪を支えることができなくなって、たるみの発生につながります。体でも同じことが言えますね。お腹に脂肪がつきすぎると、重みで垂れて2段腹などになってしまいます。脂肪層の上にはコラーゲンなどが存在する真皮層があります。皮下脂肪が肥大化すると、真皮にもダメージを与えるので、ほうれい線を一層目立たせてしますことになります。

 


ほうれい線対策〈筋肉と肌、両方からのアプローチ〉

 

真皮の衰えの原因の中で、最も気をつけるべきは紫外線です。日焼けやシミの原因としてのイメージが強い紫外線ですが、紫外線は肌内部のコラーゲンなどを傷つけるため、実はほうれい線の大敵でもあります。

紫外線カット

紫外線は季節問わず年中降り注いでいるため、「紫外線対策は夏の晴れた日だけしか行わない」などはNG。UVケアは、天候や季節に関係なく毎日、行うのが正解です。もちろん日々のスキンケアでしっかり保湿させ、乾燥させないことも大切です。肌への摩擦も極力減らすように、桃を触るように大切に扱いましょう。そして、顔の筋力をアップさせるには、表情筋のエクササイズが効果的です。特にほうれい線に関係する、

  • 口輪筋
  • 頬骨筋

を効率よく鍛えることができるエクササイズをご紹介します。

 


ベロ回し体操

 

  • しっかりと歯茎に沿って、口を閉じたまま口の中で大きく舌を回す
  • 20回ずつ回す
舌回しは、大きく回さないと表情筋をバランスよく鍛えることができませんので、歯茎に沿って大きく回して口の中から表情筋にアプローチしましょう。

 

 


あいうえお体操

あ・い・う・え・おの順で口を動かすのでこの名前が付いた表情筋のエクササイズです。あいうえお体操 ①~⑤を10回程度繰り返します

  1. 全体に大きく口を広げて「あ~」
  2. 口の両端を左右に大きく広げながら「い~」
  3. 唇を尖らせ、前に押し出して「う~」
  4. 口角を上方左右に広げて「え~」
  5. 口を大きく上下に伸ばて「お~」

他にも色々とエクササイズはありますが、簡単にできる2つをご紹介。お金をかけず、空いた時間に簡単に取り組めます。例えば、

  • ドライヤーで髪を乾かしながら
  • 湯船に浸かりながら
  • テレビをみながら
など、体のトレーニングと同じで毎日コツコツ続けることがポイントです。個人的なおすすめは湯舟の中で行うこと。温まり、筋肉もほぐれているのでより効果的です。2週間ほど続けるとお顔に変化が出てくると思いますので、コツコツと続けることが重要です。

 

 


自分の悪い習慣を見直してみる

 

ほうれい線をはじめ、お肌の老化の原因はたくさんありますが、根本的な原因は「お肌のたるみ」です。そして、このたるみの原因は「真皮の衰え」、「表情筋の衰え」、「皮下組織・皮下脂肪の衰えや肥大化」の大きく3つに分かれます。さらに、この3つをもたらす原因や要素は、身体の内外部にたくさんあります。人の身体は、顔のお肌も含めてすべて1枚の皮でつながっているため、さまざまなことが複雑に絡み合っているのです。だから、皮膚の構造の基本は同じでも衰え方は人によって違います。そのため、ほうれい線といっても、お1人おひとりで原因が異なる場合もあることをご理解ください。その他にも、肌の乾燥、肌の糖化、悪い姿勢や生活の癖などが原因にもなります。こんな癖がある方は気を付けてみてくださいね。

✔ 寝るときに左右のどちらか決まった方を向いて横になる
✔ 食事のときに片側の歯ばかりで噛んでいる
✔ 頬杖をつくことが多い

乾燥

最後に、普段から表情を豊かにすることを心がけると、顔全体のたるみはもちろん、笑顔が綺麗になり魅力的に見えることでしょう。毎日イキイキとした表情で生活を送ってみてはいかがでしょうか。