ビジネスでもデートでも使える「メンズメイク」初心者向けテクニック

近年では男性がメイクをする『メンズメイク』がさまざまなメディアで注目され、取り入れる方も増えてきています。しかし、初めてだと「どのアイテムを使えば良いのか分からない」「何から始めればいい?」「どうしたら自然になるんだろう」と分からない点も多いですよね。そこで今回はメンズメイク初心者の男性に向けて、自然に仕上げる基本のメイク方法から、さらに磨きをかけるテクニックまで一挙にご紹介します。


目次


 


そもそもメンズメイクとは?

女性の”盛る”メイクとは異なる

女性のメイクは肌の血色を良くしたり、目や唇などのパーツを強調したりなど、”美しさを盛るメイク”が一般的です。一方、メンズメイクは肌の色ムラを補正したり、全体的な清潔感をアップしたりなど、”身だしなみを整えるメイク”が主流となっています。 いわば、女性のメイクが美を『足す』ものなら、メンズメイクは余計なものを『引く』もの。女性のメイクとメンズメイクには違いがあり、上手に活かすコツも微妙に違うのです。

 

近年はビジネスシーンでも人気

かつてメンズメイクはデートや合コンなど、主に出会いやモテを意識するシーンで取り入れられてきました。しかし近年では、ビジネスシーンにも取り入れる方が急増しています。なぜならメイクによって清潔感がアップすれば、社内や取引先での印象も良くなるため。メンズメイクは決して特別なものではなく、日常的に取り入れる作法として変化しているのです。


初心者のメンズメイク、何から始めればいい?

まずは肌を整えるスキンケアから

メンズメイクは、周囲にメイクをしていることがバレないような、ごく自然な仕上がりにすることが大切です。そのために必要なのが、メイク前のスキンケア。土台となる肌が乾燥してゴワついていると、メイクがなじまず不自然な印象になってしまいます。できるだけうるおった滑らかな肌に整えておきましょう。 基本的には「洗顔(シェービング)→化粧水→乳液」と、女性と同じようなスキンケアがおすすめです。洗顔は肌をこすらず、しっかり泡立てた洗顔料で優しくなでるように洗うことがポイント。洗顔後は清潔なタオルで水分をそっと吸収し、時間をおかずに化粧水と乳液で保湿をしましょう。重ね付けが面倒な場合は、化粧水と乳液が一体になったオールインワンタイプのジェルやクリームなどを使ってもOKですよ。

 

自然な「ベースメイク」で爽やかな顔立ちに

メンズメイクの基本となるのは、顔の肌に施す「ベースメイク」です。顔の色ムラ、ニキビ跡、クマ、毛穴の黒ずみなどをベースメイクによって隠すことで、清潔感のある爽やかな顔立ちにできます。「美肌に見せたい」「健康的に見られたい」という場合も、まずベースメイクから取り入れるといいでしょう。

 

ベースメイクにおすすめのアイテム

ベースメイクに使うアイテムには以下のようなものがあります。

  • BBクリーム
  • BBクリームとは、日焼け止め、化粧下地、ファンデーションなどの機能を持ち合わせたベースメイクアイテムのこと。これ1つをスキンケア後の肌に塗るだけで、色ムラやクマなどを自然にカバーしてくれます。クリーム状なので手のひらで簡単にのばせて肌なじみも良いことがポイント。一般的なBBクリームは比較的明るい色味ですから、メンズメイクに取り入れる場合は男性用BBクリームを選ぶといいでしょう。

  • 化粧下地
  • 化粧下地は、ファンデーションを塗る前に使用するアイテムです。肌の凹凸を目立たなくしたり、ファンデーションの付きや持ちを良くしたりする効果があります。カバー力はあまり高くないため、ファンデーションと一緒に使うのが一般的です。

  • ファンデーション
  • ファンデーションは、肌の色ムラをしっかり補正してくれるアイテムです。BBクリームや化粧下地よりもカバー力が高く、美しく均一な肌に見せてくれます。パウダータイプ、リキッドタイプ、クリームタイプなどさまざまな種類があり、形状によって使用感が異なるのが特徴です。また、ファンデーションはBBクリームや化粧下地と比べるとカラーバリエーション(色の種類)が豊富なため、自分の肌にあった色を見つけやすいというメリットもあります。

  • フェイスパウダー
  • フェイスパウダーは、BBクリームやファンデーションを塗ったあとに使用するアイテムです。余分な皮脂を吸着してくれるため、ベースメイクの寄れや崩れを防ぐことができます。ツヤを消してマットな質感にできるので、自然な印象にもなりますよ。

    基本的なベースメイクのやり方

     

    1.メイク前にスキンケアをする

    洗顔(シェービング)をし、化粧水や乳液などで肌にうるおいを与えましょう。

    2.スキンケア後は5分ほど待つ

    5分ほど時間をおき、スキンケアアイテムがなじむのを待ちます。スキンケア直後はまだ水分と油分が肌になじんでいないため、少しだけ時間を空けることがポイントです。

    3.ベースメイクアイテムを顔全体に伸ばす

    BBクリームやファンデーションなど、お好みのベースメイクアイテムを顔全体にムラなく伸ばします。(化粧下地とファンデーションを使う場合は、化粧下地→ファンデーションの順に伸ばしましょう) アイテムは額、鼻、両頬、あごなどのパーツごとに、顔の内側から外側に向かって伸ばすことがポイントです。少量ずつ薄く塗ることで厚塗りにならず、自然な仕上がりになりますよ。目の周りや小鼻などの細かい部分は、メイクスポンジを使ってポンポンとやさしくなじませると効果的です。

    4.フェイスパウダーをのせる

    フェイスパウダーを大きめのブラシにとり、手の甲に軽く滑らせましょう。こうすることでパウダーの量を調節し、つけすぎを防ぐことができます。調節したら肌をなでるようにブラシを動かし、フェイスパウダーを顔全体に薄く均一にのせます。これでベースメイクの完了です。


    モテるためのメンズメイクテクニック

    「モテるメンズメイク」のポイントとは

    男性としての印象をアップさせたいときは、眉と輪郭をコントロールするメイクがおすすめです。芸能人のような凛々しい眉や小顔をつくることで、モテ度の高い端正な顔立ちに近づきます。ただし、突然大きく変化させるとバレてしまいますから、少しずつ取り入れてベストな形を目指しましょう。

    眉を凛々しく変える「アイブロウ」

    凛々しい眉を手に入れるためには、まず自眉を整えることが大切です。ムダな部分をカットしてからメイクアイテムを使いましょう。眉のメイクには、鉛筆型で細い線も描きやすいアイブロウペンシルや、粉状でふんわりぼかしやすいアイブロウパウダーがおすすめです。

  • アイブロウメイクのやり方
  • 1.眉の上下に生えているムダな毛をカミソリで剃る
    眉を細くすると不自然な印象になりやすいので、ムダ毛のみを剃りましょう。眉からはみ出す長い毛は、眉用ハサミで毛先のみをカットします。左右の眉を見比べながら、対称になるように整えましょう。

    2.アイブロウメイクをする
    アイブロウペンシルもしくはアイブロウパウダーで、足りない部分や隙間を埋めていきます。ペンシルの場合は眉毛を1本1本描くように、パウダーの場合は少量ずつムラのないようにのせることがポイントです。横一直線より少し引き上がった眉にすると、凛々しくスマートな印象になりますよ。イメージが掴めない場合は、理想の芸能人の写真などを見ながら描いてみましょう。

    3.スクリューブラシで整える
    眉用のスクリューブラシを眉にすべらせてメイクをぼかします。描いた線やパウダーがなじみ、より自然な眉に仕上がります。

    引き締まった小顔に見せる「シェーディング」

    そもそもシェーディングとは、フェイスラインなどに影をつくり、顔を小さく見せるメイク方法のこと。肌の色より濃いブラウン系のシェードをエラや頬などにのせることで、自然と引き締まった顔立ちに見せることができます。今回は、肌なじみがよく陰影を作りやすいクリームタイプのシェードを使ったメイク方法をご紹介します。

  • シェーディングメイクのやり方
      1. クリームシェードをブラシにとり、指や手の甲で量を調節する
      2. 顔の小さく見せたい部分(エラ・フェイスライン・頬骨の下など)にブラシを滑らせる
      3. スポンジでトントンとなじませながら広げてぼかす

    慣れないうちは上手く影ができているか、鏡やカメラなどを使ってしっかりチェックしましょう。


    仕事向けのメンズメイクテクニック

    ビジネス用メンズメイクのポイントとは

    ビジネスシーンでは、見た目の清潔感や信頼性が重要になります。ニキビ跡やクマは清潔感をダウンさせ、疲れた印象を与えてしまいますから、しっかりカバーするメイクを取り入れましょう。健康的な印象になりますから、リモートワークや就活などにもおすすめです。

    ニキビ跡やクマを隠す「コンシーラー」

    BBクリームやファンデーションでも隠れないニキビ跡、クマ、シミなどがある場合は、コンシーラーが効果的です。コンシーラーはファンデーションよりもカバー力が高く、狙った部分をピンポイントに隠すことができます。使う順番やなじませ方が分かれば便利なアイテムなので、ぜひ取り入れてみてくださいね。

    • コンシーラーを使ったベースメイク方法

    1.BBクリームやファンデーションなど、お好みのベースメイクアイテムを顔全体に伸ばす
    ※パウダータイプのファンデーションを使用する場合は、コンシーラー→パウダーファンデーションの順に使いましょう。

    2.コンシーラーを気になる部分に少量置き、指やスポンジでポンポンとなじませる
    コンシーラーの色は、ニキビ跡やシミには自分の肌のより少し暗めのもの、目の下のクマには自分の肌と同じ色のものがおすすめです。

    3.なじませたら、上からフェイスパウダーを重ねる

     


    よりテクニックを磨きたいなら「メンズメイクレッスン」へ

    今回は、メンズメイク初心者の方も取り入れやすいメイク方法をご紹介しました。「もっと自分に合ったメイク方法を知りたい!」という方には、STAR OF THE COLORのメンズメイクレッスンがおすすめです。 レッスンでは、俳優やアーティスト御用達の素肌を綺麗に見せるプロ仕様のファンデーションを使用するため、よりナチュラルに仕上がります。気に入ったアイテムはその場で購入も可能。ナチュラルメイクだけでなく、Kpop風メイクやジェンダーレスメイクにも挑戦できるので、ぜひお気軽に足を運んでみてくださいね。