「うっかり日焼け」から肌を回復させるレスキューケア方法【2022年版】

普段から日に焼けないように気をつけている方は多いもの。しかし、「外出時間が思ったより長引いてしまった」といった理由でうっかり日焼けをしてしまうケースもありますよね。そんなときは慌てず、適切なアフターケアをおこなうことが大切です。今回は、日焼け直後に取り入れたいレスキューケア方法を、翌日から続けたいスキンケア・インナーケア方法とあわせて見ていきましょう。

 


目次


 


レジャーなどで日焼けをした直後のケア方法

 

日焼け

肌を冷やす

日焼けした肌は、火傷を負ったときと同じように炎症を起こしています。炎症をできるだけ早く鎮めるために、まずは肌を冷やしましょう。保冷剤や冷たい水で濡らしたタオルなどを当てて冷やすと効果的です。(※保冷剤やタオルは清潔なものを使用しましょう。)冷やし過ぎるとかえって刺激を与えてしまうので、ほてりが収まるまででOKですよ。

 

やさしく保湿をする

紫外線を浴びた肌はバリア機能が低下し、いつもより乾燥しやすくなっています。肌が乾燥すると炎症が悪化してしまうので、クールダウン後は丁寧かつ十分な保湿をおこないましょう。 保湿アイテムはいつも使っている化粧品で構いませんが、できるだけやさしくなじませることがポイントです。コットンで叩いたり、こすったりすると炎症を悪化させるので避けましょう。事前に洗顔やクレンジングをする場合は、くれぐれも肌をこすらずサッとやさしく洗い流してくださいね。

 

水分&栄養補給をする

私たちの皮膚は、普段口にする水分や栄養をもとに作られます。そのため、日焼けのダメージを少しでも抑えたいなら体内からのケアも必要です。十分な水分とバランスの良い食事をとり、体の内側から肌を修復しましょう。アルコールは炎症を招く恐れがあるので、日焼けをした日は飲酒を控えたほうが安心です。

 

早めに就寝する
睡眠中に多く分泌される成長ホルモンには、肌の回復を促す作用があります。レジャーなどで疲れた体を休ませるためにも、早めに就寝しましょう。

 


日焼けした翌日から取り入れたいケア

 

ケア

美白有効成分配合のコスメを使う

日焼け直後の肌はバリア機能が低下しているため、洗浄と保湿といった必要最低限のスキンケアのみで終わらせる必要があります。ですが翌日からは、日焼けをシミにしないために”攻めのスキンケア”を始めたいもの。メラニンの生成を抑えたり、淡色に還元したりする「美白有効成分」配合のコスメを毎日のスキンケアに取り入れましょう。具体的な成分については、以下の”シミや肌の老化を防ぐ美容成分”を参考にしてみてくださいね。

 

シートマスクで集中ケア

肌に赤みやヒリヒリ感などがなければ、スペシャルケアをおこなってもOKです。おすすめは、美白有効成分が配合されたシートマスク。肌の角質層に有効成分を集中的に浸透させることで、より万全なシミ対策につながります。暑い時期はシートマスクを冷蔵庫で冷やしておくと、ひんやり気持ちよく使えますよ。

 

インナーケアを継続する

肌のほてりが収まっても栄養不足、睡眠不足が続けば新陳代謝が鈍くなり、肌の回復も遅くなってしまいます。バランスの良い食事や十分な睡眠、規則正しい生活など、体をいたわるインナーケアは続けていきましょう。ストレスを溜めないこと、運動や入浴で血行を促すことなども効果的です。

 

紫外線対策を万全におこなう
日焼けした肌に紫外線を浴びると、ますますシミができやすくなってしまいます。日焼け後こそいつも以上に万全な紫外線対策を心がけましょう。日焼け止めを塗って出かけるのはもちろん、いつでも塗り直せるようにスティックタイプやスプレータイプの日焼け止めを持ち歩くと安心です。日傘、帽子、サングラス、羽織物などのUVカットグッズも常備しておきたいですね。

 


シミや肌の老化を防ぐ美容成分【最新版】

 

ここでは、シミ対策やエイジングケアに効果的な成分をご紹介します。化粧品を選ぶときの参考にしてみてくださいね。

ナイアシンアミド

ビタミンB3のことで、抗酸化作用、メラニンの生成を抑制する作用を持つ。 紫外線ダメージによるDNA損傷の修復をサポートする効果や、シワを改善する効果もある。

 

コウジ酸

麹から発見された成分。 メラニンの合成を促す酵素チロシナーゼの活性を抑制する作用がある。

 

エラグ酸

ポリフェノールの一種で、ザクロやラズベリーなどに含まれる。 チロシナーゼの働きを抑えることでメラニンの生成を抑制する。

 

ハイドロキノン

医療機関での扱いのみだったが、2001年の薬事法改定により市販品にも配合できるようになった成分。 メラニンの生成を抑えるだけでなく、すでに沈着したメラニンにまで働きかける。 濃度が高いと刺激性が高くなるため注意が必要。

 

アルブチン

ハイドロキノンにブドウ糖が結合した成分。 チロシナーゼの活性を阻害し、メラニンの生成を抑える。

 

トラネキサム酸

人工で合成されたアミノ酸の一種。 メラニン生成と炎症を抑える作用があり、肝斑の治療にも用いられる。

 

ビタミンC誘導体
ビタミンCを肌に吸収されやすいよう改良した成分。 メラニンの生成を抑えるとともに、メラニンを淡色にする還元作用、皮脂分泌を抑制する作用などがある。 浸透性の高い両溶性ビタミンC誘導体(APPS)は、シワやたるみにも効果的でエイジングケアに◎。

 


取り入れるべき食品やサプリメント

 

赤パプリカ

赤パプリカには、カプサンチン、カプソルビン、カプサンチンエポキシド、クリプトカプシンといった4種のキサントフィルが含まれています。これらのキサントフィルには高い抗酸化作用があり、紫外線を浴びることによって増える活性酸素の働きを抑える効果が期待できます。ビタミンCも豊富に含まれているので、ぜひ積極的に取り入れてみてくださいね。

 

トマトジュース

トマトに含まれるリコピンには高い抗酸化作用があり、メラニンの生成を抑制するとともにターンオーバーを促す効果が期待できます。リコピンをしっかり摂取することが大切なので、栄養がギュッと濃縮されたトマトジュースがおすすめです。「うっかり日焼けしちゃった!」という日は帰りにトマトジュースを買ってみてはいかがでしょうか。毎日コップ1杯程度、継続して飲むとより効果的です。

 

ファーンブロック

ファーンブロックとは、シダ植物から抽出された抗酸化作用を持つ成分のこと。メラニンの生成を抑制することから、ファーンブロック配合のサプリメントは”飲む日焼け止め”ともいわれています。体の内側からより積極的に日焼け・シミ対策したい方におすすめです。 ※日本の製品には「シダ植物エキス末」「ダイオウウラボシ抽出エキス」などと記載されています。

 

 


日焼け後のケアで将来の肌が変わる!

 

今回は、うっかり日焼けしてしまった肌を助けるアフターケアについてお伝えしました。紫外線を浴びても「絶対にシミができる」というわけではありません。正しいアフターケアをおこなえば、透明感のある肌を保つこともできるのです。日焼け後も決して諦めずに、ご紹介したようなスキンケアとインナーケアを取り入れてみてくださいね。