フェイスラインの”もたつき”をスッキリ! 小顔に導くケア&メイク術

冬はボディラインを服で隠せるため、油断して太ってしまうことも多いもの。しかし、フェイスラインは服で隠せない分、かえって顔の大きさやボリュームが目立ってしまいがちですよね。タートルネックを着たとき、ふいに写真を撮ったとき、「以前と顔の大きさが違う……」と憂鬱になった経験がある方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、冬のフェイスラインをスッキリさせるケア方法や、小顔に見せるメイク術をご紹介します。

目次

Title

・フェイスラインを鍛えてスッキリさせる「トレーニング」

・フェイスラインのむくみ解消に効果的な「マッサージ」

・顔やフェイスラインを引き締めて見せる「小顔メイク」

・フェイスラインの悩みはセルフケアやメイクで改善しよう

フェイスラインを鍛えてスッキリさせる「トレーニング」

胸鎖乳突筋のストレッチ&トレーニング

胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)とは、鎖骨から耳の後ろにかけて伸びている筋肉のこと。頭の位置を安定させ、顔の向きを変える働きを担っています。
実は、この胸鎖乳突筋が凝り固まっていると首や顔周りの血行が悪くなって老廃物が溜まり、むくみやたるみが発生しやすくなるといわれています。

まずは凝り固まった胸鎖乳突筋をストレッチでゆっくりと伸ばし、柔軟になったら鍛えるトレーニングを取り入れましょう。

 

【胸鎖乳突筋のストレッチ方法】
①    正面を向いて背筋を伸ばす
②    左側の鎖骨に両手の指を置く
③    首を右に傾けてから顔を上にゆっくりと向ける
④    左側の胸鎖乳突筋が伸びているのを意識しながら、10秒キープする
⑤    顔をゆっくりと元に戻し、逆側も同様におこなう
⑥    左右交互に2~3セットくり返す

 

【胸鎖乳突筋のトレーニング方法】
①    正面を向いて背筋を伸ばす
②    胸を開き、背中の後ろで手を組む
③    ゆっくりと顔を右に向ける
④    左側の鎖骨をやや前に突き出しながら、10秒キープする
※顔は真横に向けて、上下にブレないようにしましょう。
⑤    顔をゆっくりと元に戻し、逆側も同様におこなう
⑥    左右交互に3~5セットくり返す
※トレーニング後も上述したストレッチで胸鎖乳突筋を伸ばしておくと凝り予防になります。

舌出しトレーニング

舌を動かすと下あごの骨を引き上げる舌骨上筋群が鍛えられ、フェイスラインの引き締めにつながります。筋肉の衰えによるたるみや二重あごの予防にも効果的なので、ぜひ取り入れてみてくださいね。

 

【舌出しトレーニングのやり方】
①    正面を向いて背筋を伸ばす
②    顔をゆっくりと天井に向ける
③    舌先を天井に向かって伸ばす
④    限界まで伸ばしたら10秒キープする
⑤    舌を戻し、顔もゆっくりと正面に戻す
⑥    1セットにつき3~5回くり返す

うーいートレーニング

口の形を「うー」「いー」と交互に動かすと、口や首周りの筋肉が効率よく鍛えられます。口周りやフェイスラインのたるみはもちろん、首のしわが気になる方にもおすすめです。

 

【うーいートレーニングのやり方】
①    口を「うー」の形にする
※唇を前に突き出すイメージで。
②    口を「いー」の形にする
※口角を横に思いっきり引くイメージで。首筋が出るくらいにおこないましょう。
③    「うー」「いー」を交互に10~30回くり返す
※最初は少ない回数から始めて、慣れてきたら回数を増やしましょう。

フェイスラインのむくみ解消に効果的な「マッサージ」

顔のむくみを改善するリンパマッサージ

顔が大きく見える原因の1つに、余分な水分や老廃物の蓄積によって起きる「むくみ」が挙げられます。そんなむくみの解消には、リンパマッサージが効果的です。リンパの流れに沿ってマッサージすると水分や老廃物が流れやすくなり、スッキリとしたフェイスラインに整いますよ。

乾いた手でマッサージすると肌を傷つける恐れがあるので、ジェルやクリームなど、いつも使っている保湿アイテムを塗りながらやさしくおこなってくださいね。血行が良くなっているお風呂上がりにするのがおすすめですが、朝のむくみが気になるときはメイク前におこなってもいいでしょう。

 

【フェイスラインのリンパマッサージのやり方】
①    鎖骨のくぼみに指の腹を置き、左右に軽く動かして揉みほぐす
②    耳を指でつまんだり挟んだりして揉みほぐす
③    拳をつくり、折り曲げた指の平たい部分で頬を内側から外側に向かってプッシュする
※頬の皮膚は特に薄いので、こすらず押すイメージでおこないましょう。
④    あご下のくぼみに両手の親指を当て、人差し指であごをつかむ
⑤    あごの中央から耳の下に向かって指をゆっくりスライドさせる
⑥    耳の下に手のひらを当てて、鎖骨に向かって撫で下ろす
※④~⑥は頬やフェイスラインに溜まった老廃物を鎖骨に流すイメージでおこないましょう。
⑦    最後にもう一度、鎖骨のくぼみに指の腹を置いて揉みほぐす

頭皮マッサージ

頭皮は顔の皮膚と上下でつながっていますから、頭皮の血行が悪くなると顔周りにも老廃物が溜まり、たるみやすくなります。リンパマッサージと同様に頭皮のマッサージもおこない、よりスッキリとしたフェイスラインを目指しましょう。

頭皮マッサージはシャンプー中やドライヤー後におこなうと効果的です。ドライヤー後は頭皮が乾いて傷つきやすいので、頭皮用ローションを塗布してからおこないましょう。どのタイミングでマッサージする場合でも、皮膚を傷つけないようにやさしく触れることがポイントです。

 

【頭皮マッサージのやり方】
①    耳を指でつまんだり挟んだりして揉みほぐす
②    頭皮全体、髪の生え際、こめかみ、耳の周りなどを指の腹でやさしく揉みほぐす
※指先を置き、小さな「の」の字を描くようにほぐしましょう。
③    全体をほぐしたら、指の腹を髪の生え際に当てる
④    指を生え際→頭頂部→後頭部→うなじに向かって動かす
⑤    うなじに手のひらを当てて、鎖骨に向かって撫で下ろす
※④~⑤は頭皮に溜まった老廃物を鎖骨に流すイメージでおこないましょう。

顔やフェイスラインを引き締めて見せる「小顔メイク」

白浮きしないファンデーションの色を選ぶ

ファンデーションの色が自分の肌色より明るいと白浮きし、顔全体が大きく見える恐れがあります。ファンデーションを購入するときは顔のエラ部分に乗せて、一番なじむ色を選びましょう。自分で選ぶのが心配な方は、購入する店舗やメイクレッスンのスタッフに尋ねてみてくださいね。

 

最適なファンデーションの色やシェーディング方法が学べるメイクレッスン

シェードでフェイスラインに影をつくる

今すぐ小顔に見せたい方には、ブラウンのシェードでフェイスラインに影をつくるメイクテクニックがおすすめです。以下のシェーディング方法は丸顔の方やフェイスラインのたるみやむくみ、エラ張りなどが気になる方に効果的ですので、試してみてはいかがでしょうか。

 

【フェイスラインをシャープに見せるシェードの使い方】
①    ベースメイクを完成させる
②    ブラウンのシェードをブラシにとる
③    フェイスラインに沿って、ブラシにとったシェードで「3」を描く
※頬骨の外側の丸みに沿って「3」の上部を、エラ部分からあごに沿って「3」の下部を描きましょう。
④    シェードをスポンジでぼかし、フェイスラインになじませる

フェイスラインの悩みはセルフケアやメイクで解消しよう

今回は、フェイスラインのお悩みを改善するケアやメイク方法をご紹介しました。フェイスラインが一回り大きくなると、実際の体重以上に太って見えそうで憂鬱ですよね。そんな憂鬱を招かないために、簡単なトレーニングや小顔メイクを取り入れてみてはいかがでしょうか。

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頭皮と顔のたるみの関係とは?

頭皮がたるめば顔もたるむ!

頭皮は髪に覆われていますが、土台の皮膚は顔と隣り合わせでつながっていますよね。つまり、頭皮がたるめば、その下にある顔の皮膚もたるんでしまうのです。

そもそも頭皮は、頭部の皮膚の3分の2を占めています。顔の皮膚より広範囲ですから、頭皮がたるめば顔の見た目に悪影響を及ぼすのは明らかといえるでしょう。

頭皮のたるみの原因は?

では、頭皮がたるむ原因とは何なのでしょうか。答えは、顔のたるみの原因とほぼ同じです。もともと皮膚は加齢とともにたるむものですが、乾燥、血行不良、紫外線、生活習慣の乱れなどによってダメージや老廃物が蓄積すると、たるみが悪化してしまいます。

「たるみ対策のためにフェイスケアを万全にしている」という方は多いもの。しかし、よりしっかり対策したいなら、頭皮ケアも取り入れることが大切です。

顔のリフトアップにつながる頭皮マッサージ術

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顔のリフトアップに効果的な頭皮マッサージ方法

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【STEP2】頭皮全体の老廃物をやさしく押し流す

おでこやこめかみの髪の生え際に指の腹を当てて、生え際→頭頂部→後頭部→うなじに向かって指先を動かします。頭皮の下に溜まった老廃物を、やさしく押し流すようなイメージでおこないましょう。両手で頭皮全体を3~5回ほど押し流すと効果的です。


【STEP3】鎖骨に向かって老廃物を流す

頭皮に溜まった老廃物を流したら、今度はうなじから鎖骨に向かって手のひらをすべらせます。鎖骨周りにはリンパ管が集まっており、ここへ老廃物を流すと頭部全体のむくみが解消されやすくなりますよ。あごや耳の下にも老廃物が溜まりやすいので、同じように手を当てて鎖骨に向かって流しましょう。

簡単に続けられる頭皮のエイジングケア方法

髪のブラッシングで頭皮の血行を促す

上記では手でおこなう頭皮マッサージをご紹介しましたが、ブラッシングも実は顔のリフトアップケアにつながります。髪をブラシでとかすと頭皮もおのずと刺激され、血行促進効果が得られるのです。

また、マッサージよりも短時間でおこなえますし、髪のまとまりも良くなります。ヘアセット時だけでなく、起床後やシャンプー前、就寝前などの習慣にしましょう。


【リフトアップにも効果的なブラッシング方法】

① まずは髪の毛先をブラシでとかし、絡まりを取り除く

※髪が長い場合は、毛先→中間→根元の順にとかしましょう。


② 髪全体の絡まりが取れたら、ブラシを髪の生え際に当てる


③ 生え際→頭頂部→後頭部→うなじに向かってブラシをすべらせる

※頭皮マッサージをするときと同じように、老廃物を流すイメージでおこないましょう。


ピン先が硬く尖ったブラシだと頭皮を傷つけてしまうので、ピン先が丸いもの、もしくは柔らかいブラシがおすすめです。

シャンプーの泡で頭皮を洗う

シャンプーをするとき、頭皮をきちんと洗えていますか? 髪だけを洗っていては頭皮に汚れや古い皮脂が蓄積して、老化の一因になってしまいます。

だからといって、シャンプー液をそのまま頭皮に乗せて洗うのはNG。泡立てるときに強い摩擦が発生し、頭皮や髪に刺激を与える恐れがあります。

まずはシャンプー液を手に取り、しっかり泡立ててから頭皮に乗せて洗いましょう。指先でマッサージしながら、泡を頭皮全体に行き渡らせることがポイントです。

頭皮用ローションで保湿をする

頭皮が乾燥すると柔軟性が失われ、ハリが低下しやすくなります。フケやかゆみなどの原因にもなってしまいますから、少しでも乾燥を感じるなら頭皮用のローションで保湿しましょう。マッサージ前に塗布すると指のすべりも良くなりますし、頭皮全体にまんべんなく保湿成分が行き渡るので効果的ですよ。

頭皮にも万全な紫外線対策を

頭皮ケアにおいて意外と忘れがちなのが、紫外線対策です。頭皮も紫外線を浴びると他の皮膚と同じように、たるみやシミが発生してしまいます。頭部は体の中でもっとも紫外線を浴びやすいパーツですから、日頃から対策しましょう。

具体的な方法としては、UVカット素材の帽子をかぶる、日傘を差す、頭皮にも使えるUVカットスプレーを塗布するなど。うっかり日焼けしてしまったときは保冷剤などで冷やしてから、やさしく保湿してくださいね。

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