改善方法&カバーメイクが分かる! 大人ニキビに困ったときの対処法

ニキビは思春期にできるイメージがありますが、生活習慣が乱れていたり、スキンケア方法が間違っていたりすると、大人の肌にも発生してしまいます。悪化するとシミやクレーターのようなニキビ跡が生じることもあるため、できてしまったときは早めのケアが必要です。 肌に炎症が起きている時は、肌の状態が落ち着くまで、メイクを控えるのがおすすめですが、大人ニキビを早急に改善するために、できる原因や対処法、そしてメイクで上手に隠す方法を見ていきましょう。

 


目次


 


ニキビの種類と原因

 

大人ニキビ

 

 ニキビにはいくつかの種類があり、発生する段階によって色や症状が異なります。どのようなタイプがあるのか、原因とともに確認しておきましょう。

 

白ニキビ

白ニキビは、できたばかり(初期段階)のニキビです。毛穴に皮脂が詰まって白く見えるのが特徴です。

発生する原因は、過剰な皮脂分泌、ターンオーバーの乱れなど。睡眠不足やストレスによってホルモンバランスが崩れたときにも生じやすくなります。

 

黒ニキビ

黒ニキビは、白ニキビが酸化した状態です。毛穴が開いて中に詰まっていた皮脂が酸化すると、変色して黒ずんでしまいます。

黒ニキビは、白ニキビを適切にケアできていなかったときに発生します。また、皮膚が乾燥などで硬くなったときにも生じる傾向があります。

 

赤ニキビ

赤ニキビは、白ニキビや黒ニキビが悪化した状態です。毛穴にアクネ菌などの細菌が増殖し、炎症をともなうことで赤く腫れ上がってしまいます。
赤ニキビは白ニキビや黒ニキビの放置によって生じます。また、ホルモンバランスが乱れると皮脂の分泌量が増えて発生しやすくなります。赤ニキビができやすいときは、スキンケアだけでなくインナーケアまで見直すことが大切です。

 

黄ニキビ
黄ニキビは、赤ニキビがさらに悪化した状態です。毛穴の中に膿が生じ、中央が黄色く見えます。

主な原因は赤ニキビのときに生じた炎症の長期化です。毛穴の奥にまでダメージが及んでいるため、色素沈着やクレーターのような跡が残ってしまうことがあります。

 


大人ニキビの予防ケア&対処法

 

 

 次はニキビを予防する方法と、できてしまったときの対処法を見ていきましょう。正しいスキンケアとインナーケアをおこなうことがポイントです。

肌をやさしく洗って清潔にする

過剰な皮脂や雑菌が肌に存在すると、ニキビが発生・悪化しやすくなります。たっぷりの泡でやさしく洗って、清潔な状態を保ちましょう。

ただし、洗いすぎると肌表面の角質が乾燥して硬くなり、かえって毛穴が詰まりやすくなります。洗う回数は、顔なら朝晩の2回まで、体なら夜の1回までにしましょう。

 

肌に触れるものも清潔に

いくらきちんと肌を洗っていても、顔を洗うときの手や、洗顔後に使うタオルが汚れていては意味がありません。洗顔前には石けんで手を洗い、洗顔後には清潔なタオルで顔を拭きましょう。

もしタオルの汚れやホコリが気になるようなら、ティッシュペーパーで水気を取ることをおすすめします。その他、枕カバーやシーツなども、できるだけキレイに保つことがポイントです。

 

ニキビケア用の化粧品で保湿する

肌が乾燥するとかえって皮脂が分泌されたり、角質が硬くなったりしてニキビの元になってしまいます。どのような肌質であっても、洗顔後は乾燥を防ぐためにきちんと保湿しましょう。

皮脂分泌が多くニキビができやすい肌には、低刺激で油分が少ないニキビケア用の化粧品がおすすめです。「ノンコメドジェニックテスト済み」と記載されているアイテムは毛穴を詰まらせにくい処方なので、選ぶときの目安にしてみてくださいね。

 

赤ニキビには炎症を鎮める市販薬を

赤ニキビができているときは、抗炎症作用のある市販薬に頼るのも一つの方法です。炎症を鎮めることで、ニキビ跡や黄ニキビに進行するのを防ぐことができます。

ニキビ用の市販薬はドラッグストアで購入できます。きちんと肌を洗い、清潔に整えてから使用しましょう。「どれを使えばいいか分からない」というときは、皮膚科医や薬剤師に相談することをおすすめします。

 

糖質や脂質の摂取を控えめにする

ニキビを改善するためには、食事を見直すことも大切です。糖質や脂質を摂りすぎると、皮脂を増やす原因になることが分かっています。ケーキやスナック菓子といった甘いもの・脂っこいものは食べすぎないように気をつけましょう。

 

睡眠の質を高める
睡眠の質が低下すると、ホルモンバランスが崩れてニキビができやすくなります。必要な睡眠時間は人によって異なりますが、一般的には1日7時間の睡眠が推奨されています。飲食を早めにすませ、睡眠前にはスマホなどを見ずリラックスして眠るようにしたいですね。

 

 


メイクでニキビをカバーする方法

 

ニキビケア

 

ここからは、ニキビやニキビ跡をメイクでカバーする方法を見ていきましょう。肌に炎症が起きているときは肌の状態が落ちつくまでメイクを控えるのがおすすめですが、「今すぐニキビを隠したい」というときは参考にしてみてくださいね。

広範囲の赤みは「イエローやグリーンの下地」でカバー

ニキビによって広範囲に赤みが生じている場合は、肌の色を補正する下地(コントロールカラー)を使用しましょう。赤み肌のカバーには、イエローもしくはグリーンの下地がおすすめです。顔全体に使用することで顔色が明るくなるうえに、自然と赤みが目立たなくなりますよ。

 

目立つ赤みは「やや暗めのコンシーラー」でカバー

コントロールカラーでも隠れない強い赤みには、コンシーラーを使用しましょう。隠したい部分にコンシーラーをピンポイントに置き、スポンジや指の腹で少しずつぼかすことがポイントです。自分の肌の色より少し暗めのコンシーラーを使用すると、よりしっかり赤みを隠すことができます。

 

ファンデーションは「できるだけやさしくのせる」

ニキビを刺激すると炎症を悪化させる恐れがあるため、ファンデーションを使うときはパフやスポンジでポンポンとやさしくのせることをおすすめします。くれぐれも指などでゴシゴシとこすらないように気をつけましょう。

 

【ニキビをカバーするメイク手順】

  • 顔全体にイエローもしくはグリーンの化粧下地を塗る
  • 赤みが目立つ部分にコンシーラーをのせ、スポンジや指の腹でぼかす
  • パウダーファンデーションをパフやスポンジでポンポンとやさしくのせる
    ※リキッドファンデーションを使う場合は、ファンデーション→コンシーラーの順に使用する

 

 


大人ニキビの改善に良い成分&食品

 

最後にニキビの改善に効果的な成分や食品をご紹介します。肌の内側と外側、両方からアプローチしてニキビを早めに治しましょう。

 

ビタミンC

ビタミンCには炎症を抑えたり、毛穴を引き締めたりする効果があるため、ニキビケアに欠かせない成分です。食品の場合、キャベツ、パプリカ、ブロッコリー、いちご、柑橘類、キウイ、柿などに含まれていますから、積極的に取り入れましょう。

また、食品からだけでなく、ビタミンC誘導体が配合された化粧品を使うのも効果的です。過剰な皮脂が気になる方、色素沈着も同時にケアしたい方におすすめです。

 

ビタミンB2・ビタミンB6

ビタミンB2やビタミンB6には、糖質や脂質の代謝を促して皮脂分泌をコントロールしてくれる働きがあります。ビタミンB2はレバー、卵、納豆などに、ビタミンB6はマグロ、赤身肉、バナナなどに含まれていますから、こちらもバランス良く取り入れてみてはいかがでしょうか。まとめて摂りたい場合は、ビタミンB群のサプリメントを利用してもいいでしょう。

 

 


ニキビの対処法をマスターして自信の持てる肌に

 

今回は、私たちを悩ませる大人ニキビの原因や対処法についてご紹介しました。大人ニキビには生活習慣やホルモンバランスも大きく関係しています。スキンケアとともにインナーケアも見直して、つるんとなめらかな肌を取り戻したいですね。また、急なニキビに困ったときはメイクが強い味方になってくれます。ニキビができて憂鬱な日も、メイクでカバーして自信を持って出かけましょう。