「肌質」で分かる! お悩み解消スキンケア&ベースメイク術
皆さんはご自分の「肌質」を把握できていますか? そもそも肌質は、肌の水分量と油分量のバランス、角質の厚さなどによって決まるといわれています。今回は、日頃抱えがちな肌悩みを解消するために各肌質の特徴を、それぞれに適したスキンケアやメイク方法とあわせて見ていきましょう。
目次
- 普通肌の特徴とスキンケア&ベースメイク術
- 乾燥肌の特徴とスキンケア&ベースメイク術
- 脂性肌の特徴とスキンケア&ベースメイク術
- 敏感肌の特徴とスキンケア&ベースメイク術
- 肌質に合ったスキンケア&メイクで自信の持てる肌に
普通肌とは、肌の水分量と油分量のバランスがちょうど良く、トラブルの少ない肌質のことを指します。キメが整っていて、ベースメイクののりも比較的良好です。
・肌表面がなめらかで、やわらかい
・カサつきやニキビなどのトラブルが少ない
・メイクのりが良く、時間が経っても崩れにくい
普通肌さんは自分好みの基礎化粧品を使って、水分と油分のバランスを保ちましょう。基本的なスキンケアを毎日続けていれば、大きなトラブルはないはずです。 ただし、いくら理想的な普通肌でも季節の変わり目や睡眠不足が続いたときなどは、水分と油分のバランスが崩れてしまうことも。乾燥している部分には化粧品を重ねづけ、皮脂でベタついている部分には乳液を控えめにするなど、肌のコンディションに合わせたケアをおこなうことが大切です。
乾燥肌は、肌の水分量と油分量、両方ともが少ない肌質のことを指します。キメは比較的細かく毛穴も目立たないのですが、触れるとサラサラしていて、乾燥がひどいときにはカサついてゴワつきや粉吹きをともなうことも。工夫をしないとベースメイクののりも悪くなってしまいます。
・肌表面にツヤがなく、カサカサしている
・目元のシワが気になる
・洗顔後、保湿をしないと肌がつっぱる
乾燥肌には化粧水と乳液(もしくはクリーム)を重ねづけし、水分と油分の両方をしっかり補うことが大切です。それでも乾燥する場合は、洗顔やクレンジングで皮脂を落としすぎていないか見直したり、保湿アイテムをさらにプラスしたりするといいでしょう。アルコールは肌の水分を蒸発させるため、日頃使う基礎化粧品はアルコールフリーのものがおすすめです。
ベースメイクの仕上げに使うフェイスパウダーは、皮脂を吸着して乾燥を招くことがあるため、控えめにしたほうが◎。フェイスブラシでごく薄くつける程度にしましょう。
脂性肌は、水分量に対して油分量が多く、バランスが乱れている状態です。皮脂が多く分泌されるためにベタついていて、テカリや毛穴の目立ちなどがともないます。キメが荒く、ニキビなどのトラブルも起こしがちです。 脂性肌は皮脂分泌が活発な思春期に見られがちな肌質ですが、大人の場合、水分量が少なく油分量が多いインナードライ肌になっている可能性があります。インナードライ肌は水分が少ないため角質がゴワつきがちで、メイクののりも悪いのが特徴です。
・顔全体が皮脂でベタつき、よくテカる
・メイクが皮脂で崩れる
・毛穴が目立つ
・洗顔後、保湿しなくても肌がつっぱらない(※インナードライ肌はつっぱる)
脂性肌は、まず正しい洗顔で余分な皮脂を落とすことが大切です。洗顔料の泡をクッションにしながら、やさしくこすらず洗いましょう。
脂性肌は一見うるおっているように見えるため保湿を怠りがちですが、洗顔後は他の肌質と同じように乾燥しがちです。化粧水で水分を補い、テクスチャの軽い乳液やジェルなどでうるおいを逃さないようにしましょう。ベタつきが気になる場合は、オイルフリーの基礎化粧品を使うと効果的です。
敏感肌とは、肌のバリア機能が低下し、刺激に反応しやすくなっている肌質のこと。肌の乾燥が進んだり、間違ったスキンケアで角質が薄くなったりすると、バリア機能が正常に働かず、赤み、かゆみ、ヒリヒリ感などの症状を引き起こしてしまいます。敏感肌は必ずしも乾燥肌に起こるというわけではなく、皮脂の多いインナードライ肌に生じることもあるため注意が必要です。
・季節の変わり目や生理前などに肌が不調になりやすい
・化粧品をつけたときに肌がピリピリすることがある
敏感肌には、低刺激性かつ保湿効果の高い化粧品でのケアがおすすめです。刺激は与えず、うるおいを補うことで、健やかな状態を目指すことができます。ただし、たとえ敏感肌用のスキンケアアイテムでも、自分の肌に必ず合うとは限りません。新しい化粧品はまずサンプル品などを試し、問題がないことを確認したうえで使用しましょう。
また、スキンケア時の摩擦にも注意が必要です。肌をこすると肌表面の角質が傷つき、バリア機能が低下してしまいます。化粧品は手のひらでやさしく覆うようにハンドプレスしながら塗布しましょう。
敏感肌さんはベースメイクにおいても、刺激性の低いアイテムを使うことが大切です。また、アイテムを何種類も重ねると、そのたび肌に触れて刺激を与えてしまいます。下地とフェイスパウダーのみにしたり、下地不要のファンデーションを使ったりするといいでしょう。紫外線は肌に刺激を与えるため、UVカットアイテムを選ぶことも敏感肌対策につながります。
今回は、基本的な肌質の種類と特徴、それぞれに適したスキンケア&メイク方法をご紹介しました。肌質は人によって異なるだけでなく、季節や体調によっても左右されます。「冬は乾燥肌だから、保湿効果の高いアイテムを使おう」「春は肌が敏感だから、刺激の少ないアイテムに変えよう」など、肌の調子を見ながら、より良いスキンケアとメイクを選んでいきたいですね。