【2023年版】ほうれい線・マリオネットラインの原因と対策
口元に深いほうれい線やマリオネットラインがあると、老けた印象を与えてしまうもの。最近はマスク着用ルールが緩和され、今まで以上に口元に視線が集まりやすくなっていますから、できるだけこれらのラインを目立たなくしたいですよね。そこで今回は、ほうれい線とマリオネットラインが深くなる原因を、対策エクササイズやカバーメイク術とあわせてご紹介します。
目次
ほうれい線とは、小鼻の横から口の両脇に伸びる線のこと。一般的にはシワと捉えられていますが、正確には溝(みぞ)で、医学用語では鼻唇溝(びしんこう)と呼ばれます。
ほうれい線の主な原因は、表情筋の衰え、皮下脂肪の増加、むくみなど。顔の皮膚がこれらの原因によってたるむと、ほうれい線がある部分の境目に皮膚や脂肪がかぶさり、溝が深くなってしまいます。
ほうれい線は誰にでもできるものですが、日本人は比較的できやすいといわれています。その理由は、発音にあります。日本語は舌や唇を使わなくてもある程度発音できるため、英語やフランス語などを話す人に比べて口元の表情筋が衰えやすく、たるみも進行しやすいのです。
マリオネットラインとは、口角の両端からあごに向かって伸びる線のこと。腹話術などに使われる人形の口元に似ていることから、この名前で呼ばれるようになりました。
マリオネットラインができるメカニズムは、ほうれい線とよく似ています。口元の表情筋が衰えたり、顔の皮膚や脂肪が下がってきたりすると、マリオネットラインが深く刻まれるのです。また、噛み合わせが悪い方もあごに歪みが生じる影響で深くなる恐れがあります。
近年はマスク生活が続き、「口元の緊張感が欠けていた」という方も多いのではないでしょうか。表情筋を使わない時間が増えたことも、ほうれい線やマリオネットラインをより深くする要因になっているのです。
ここからは、ほうれい線やマリオネットライン対策に効果的なエクササイズをご紹介します。いずれも頬、口元、あご周りといった顔下半分の表情筋を効率よく鍛えられますから、こまめに実践してみましょう。
空のペットボトルを唇でくわえると、口周りにある口輪筋という筋肉が鍛えられます。慣れてきたら回数を増やしたり、ペットボトルに水を少量入れて負荷を増やしたりしましょう。
- 空になった500mlサイズのペットボトルを、口を「お」の形にしてくわえる
※歯は使わず、唇だけでくわえましょう。 - そのまま10秒キープする
- 1日3~5セットおこなう
日本語であまり使われない「らりるれろ」を発音するエクササイズです。舌を意識しながら発音するだけで、表情筋やあご周りの筋肉を簡単に鍛えられますよ。1音ずつ、できるだけゆっくりとおこなうことがポイントです。
- 口を大きく開けて「らー」と発音する
- 口角を横に引きながら「りー」と発音する
- 口をすぼめて前に出しながら「るー」と発音する
- 舌を前に出しながら「れー」と発音する
- 舌を巻き込むようにして「ろー」と発音する
- 1日5~10セットおこなう
こちらも舌を使うエクササイズです。ほうれい線やマリオネットラインに沿って舌を上下に動かすことで、筋肉を鍛えるとともに硬くなった口周りをほぐす効果が期待できます。慣れないうちは鏡を見ながらゆっくりおこなってくださいね。
- 口を閉じ、マリオネットラインが始まる口角の下あたりを内側から舌で押す
- 口角の下→小鼻の横に向かって舌を押し上げる
- 今度は逆に小鼻の横→口角の下に向かって舌を押し下げる
※ほうれい線とマリオネットラインに沿って、舌を上下に動かすイメージです。 - 左右それぞれ10回ずつ押し動かす
最後に、ほうれい線やマリオネットラインを目立たなくするメイク術をご紹介します。自分の顔立ちや悩みに合った方法を取り入れてみましょう。
こちらはほうれい線とマリオネットライン、両方に有効なメイクテクニックです。コンシーラーやハイライトをライン状にのせ、溝を明るく見せることで目立たなくする効果があります。 コンシーラーやハイライトをたっぷり塗るとかえって目立つ恐れがあるので、ごく少量から試してみてくださいね。
- 化粧下地やファンデーションを顔全体になじませる
- 細めのブラシやチップに、肌色よりやや明るめのコンシーラーやハイライトを少量とる
- ほうれい線やマリオネットラインに沿ってライン状にのせる
- スポンジや指で丁寧にぼかす
- フェイスパウダーをごく薄く重ねる
こちらはマリオネットラインをカバーしたいときに効果的な方法です。口角が下がっていると口元はもちろん顔全体までたるんだ印象になり、マリオネットラインが目立ちやすくなります。コンシーラーでゆるんだ下唇を引き上げ、ピンと自然なハリのある口元に仕上げましょう。
- 化粧下地やファンデーションを顔全体になじませる
- 下唇の両端(たるんで下がっている部分)に肌色よりやや明るめのコンシーラーをのせる
※下唇の両端1/3から口角に向かって斜め上に、ライン状にのせましょう。 - スポンジや指で境目をぼかす
- フェイスパウダーをごく薄く重ねる
- リップライナーや口紅などでリップメイクをする
※下唇はコンシーラーをのせた部分の内側にリップメイクをしましょう。リップラインも口角を上げて描くと、より若々しく凛々しい口元になります。
今回は、ほうれい線やマリオネットラインの原因と対策方法をご紹介しました。ほうれい線やマリオネットラインが気になると、マスクが外しにくくなってしまいますよね。「自信を持ってマスクを外したい!」という方は、口元のエクササイズやカバーメイクを取り入れてみてはいかがでしょうか。