かゆみ・フケ・ニオイ……頭皮トラブルを改善するケア方法とは

皆さんは毎日意識して「頭皮」をケアしていますか? 「スキンケアやヘアケアは万全だけど、頭皮ケアは不十分かも」という方も多いのではないでしょうか。実は頭皮は意外とトラブルが多いパーツで、お手入れが行き届いていないとさまざまな悩みを招いてしまいます。 今回は、健康的かつ快適な頭皮環境を目指すために、起こりがちなトラブルや具体的なケア方法を見ていきましょう。男性にも女性にも効果的な方法なので、ぜひチェックしてみてくださいね。

 


目次


 


頭皮トラブルの種類・原因

 

頭皮の痒み

 

乾燥によるかゆみ・フケ
頭皮の乾燥は、男女ともに悩まされがちなトラブルです。主な原因は、洗浄力の強いシャンプーや熱いお湯による過度の洗浄、ドライヤーによる温風の当てすぎなど。 乾燥が悪化すると頭皮のバリア機能が低下してかゆみを招いたり、カサついた細かなフケが出たりと、さまざまなトラブルにつながります。

 

皮脂によるニオイ・ベタつき
頭皮の毛穴からは皮膚や髪を乾燥から守るために、皮脂が分泌されています。しかし、皮脂量が多すぎるとニオイ、ベタつき、ニキビなどのトラブルを招くことに。 皮脂量が増える原因としては、ストレスや睡眠不足などによるホルモンバランスの乱れ、食生活の偏りなどが考えられます。皮脂トラブルは比較的男性に多く見られますが、ホルモンバランスや食生活が乱れていると性別関係なく現れるので注意が必要です。

 


自宅で出来る頭皮ケア方法

 

ヘアケア

 

ブラッシングで頭皮の血行を促す
ブラッシングとは、ブラシで髪を梳かすこと。髪に付着したほこりや汚れを落とすことが主な目的ですが、実は頭皮にも嬉しい効果があります。ブラッシングをすると頭皮に適度な刺激が加わり、マッサージ効果が得られるのです。
ブラシの毛の先端が尖っていると頭皮を傷つけてしまうので、弾力があるもの、丸みのあるものを選ぶことがポイントです。朝のスタイリング前、シャンプー前、就寝前などにおこないましょう。

 

    【頭皮ケアにもつながるブラッシング方法】
  • まず毛先のみをブラッシングして、髪の絡まりをとく
  • 次に中央から毛先まで、最後に根元から毛先までブラッシングする
    ※根元をブラッシングするときは頭皮を傷つけないようにゆっくりやさしく、頭の形に沿っておこないましょう。

 

 

シャンプーは頭皮を重点的に洗う
シャンプーは髪を洗う行為だと思いがちですが、実際は頭皮を洗う行為です。頭皮を正しく洗えていないと汚れや皮脂が付着したままになり、さまざまなトラブルを招いてしまいます。以下の手順に沿って、頭皮を丁寧に洗いましょう。

 

    【頭皮を正しく洗うシャンプー方法】
  • 38℃程度のぬるめのお湯で頭皮と髪を予洗いする
    予洗いには、頭皮や髪に付着した汚れや皮脂をある程度落とし、シャンプーのなじみを良くする効果があります。指で頭皮を揉みながら、時間をかけて丁寧に湯洗いしましょう。
  • シャンプーを手で泡立ててから頭皮にのせる
    シャンプーを泡立てずに使うと頭皮や髪をこすって傷つけてしまいます。事前に手のひらで泡立ててから、髪ではなく頭皮に直接のせることがポイントです。
  • 泡が頭皮全体に行き渡るようにマッサージする
    シャンプーの泡をのせたら、頭皮全体に行き渡るように指先でなじませます。十分に行き渡ったら、指の腹で頭皮をもみほぐしてマッサージしましょう。指先で小さな「の」の字を描くように動かすと効果的です。
  • 38℃程度のぬるめのお湯でしっかりすすぐ
    最後にゆっくりと時間をかけてシャンプーをすすぎ流します。髪の奥にまで指を差し込み、お湯を行き渡らせましょう。なお、すすぐときも38℃程度のぬるめのお湯を使用します。熱いお湯だと頭皮と髪のうるおいを奪ってしまうので気をつけてくださいね。
  • コンディショナーやトリートメントを使用する
    シャンプーを落としたら、コンディショナーやトリートメントを毛先中心になじませてからすすぎ流します。コンディショナーやトリートメントが頭皮に残ると皮脂トラブルの原因になるため、こちらもしっかりすすぎ落とすことがポイントです。

 

 

ドライヤーの使用はできるだけ短時間に
髪を洗ったあと、濡れたまま放置すると頭皮に雑菌が繁殖してトラブルを招いてしまいます。タオルドライをしてから、できるだけ早めにドライヤーで乾かしましょう。
ただし、ドライヤーを長時間使用すると熱風で頭皮が乾燥してしまいます。事前にしっかりタオルで水分を吸収し、ドライヤーの使用時間を短縮することが大切です。
また、ドライヤーの風の温度にも気をつけたいもの。高温だと乾燥を招きやすいので、できるだけ低温にしたり、冷風と交互に使ったりすることをおすすめします。

 

頭皮用ローションでうるおいを与える
肌が乾燥するときには、化粧水などの保湿アイテムを使いますよね。それと同じように、頭皮の乾燥を感じるときは頭皮専用の保湿ローションを使うと効果的です。頭皮用ローションにも、かゆみを抑えるもの、育毛効果があるものなど、さまざまな種類があります。悩みに応じて使うローションのタイプを選ぶといいでしょう。

 


悩み別で分かるシャンプーの選び方

 

シャンプー

上記では頭皮用ローションの選び方をご紹介しましたが、シャンプーも悩みに応じて種類を使い分けるとトラブルの抑制につながります。それぞれどのようなシャンプーが良いのか、チェックしてみましょう。

 

乾燥によるフケ・かゆみ→アミノ酸シャンプー
乾燥によるフケやかゆみにお悩みの方には、洗浄力のおだやかなアミノ酸シャンプーがおすすめです。洗浄成分が人の皮膚や髪を構成するアミノ酸と同じなので、洗い上がりが比較的やさしく、うるおいを適度に残してくれますよ。

 

ニオイ→ニオイ対策成分が配合されたシャンプー
頭皮のニオイが気になる方には、カキタンニン、緑茶エキスなど、ニオイ対策成分が配合されたシャンプーが効果的です。ミント系など清涼感のある香りのものを選ぶのもいいでしょう。

 

皮脂悩み→皮脂を吸着する成分配合のシャンプー
皮脂によるベタつきでお悩みの方には、天然クレイ、活性炭など、皮脂を吸着する成分配合のシャンプーがおすすめです。加齢臭は皮脂が原因になることもあるため、ニオイ対策にも効果的ですよ。

 


顔のリフトアップにもつながる頭皮マッサージ方法

 

頭皮マッサージ 

頭皮マッサージは顔のむくみ・たるみ対策に効果的
頭皮マッサージには顔のリフトアップ効果が期待できます。頭皮をほぐして血行を良くすると隣合わせでつながった顔の老廃物が排出されやすくなり、むくみやたるみ対策になるのです。 「顔がむくんで大きく見える」「フェイスラインのもたつきが気になる」という悩みがあるなら、以下のようなマッサージを取り入れてみましょう。メイク前やシャンプー中、頭皮用ローションをつけるときなど、お好きなタイミングに実践してくださいね。

 

    【頭皮マッサージのやり方】
  • 耳全体を指先でもみほぐす
    ※耳をほぐすことでリンパの流れが良くなります。耳たぶを回すのも効果的です。
  • 両手の指の腹を側頭部に当てて、耳の上から頭頂部に向かってもみほぐす
  • 同じように指の腹でおでこの生え際から、頭頂部に向かって頭皮をもみほぐす
  • 最後に、後頭部からうなじに向かってもみほぐす

 

フケ 


スキンケアと同じように頭皮ケアも毎日の習慣に

 

今回は、意外とおろそかになりがちな頭皮のケア方法についてご紹介しました。頭皮は髪に覆われているため変化に気づきにくいものですが、意外とトラブルが起きやすいパーツです。できるだけ大切にいたわって、健やかな頭皮環境や顔のリフトアップにつなげていきたいですね。