インナードライってどんな肌? 自分でできるチェック&改善ケア方法

「インナードライってよく耳にするけど、どんな肌質のこと?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。実はインナードライ肌はトラブルが起きやすく、改善のためには適切なケアが必要だといわれています。今回は、知っているようで意外と知らないインナードライの特徴を、チェックリストやケア方法とあわせて見ていきましょう。

どんな肌質? インナードライの特徴&原因

インナードライとは

インナードライとは、肌の表面は皮脂で覆われているのに、肌の内部は乾燥している状態のこと。皮脂でテカっているので一見うるおっているように見えますが、実は肌の水分量が不足して乾いているのが特徴です。油分と水分のバランスが乱れているため、皮脂崩れが起きやすい、化粧ノリが悪い、黒ずみやニキビが生じやすいなど、さまざまなトラブルを起こす恐れがあります。

インナードライになる原因

・肌の乾燥

インナードライの根本的原因は、肌の乾燥です。乾燥すると肌の水分の蒸発を防ぐ皮脂が過剰に分泌され、「表面は皮脂でベタつくのに内側はカサつく」状態になってしまうのです。


・間違ったスキンケア

皮脂で肌がベタつくと必要以上に念入りに洗顔したり、保湿ケアを省いたりなど、間違ったスキンケアをおこないがちです。そのようなNGケアを続けていると肌が乾燥し、ますます皮脂量が増えるインナードライを招いてしまいます。


・ホルモンバランスの乱れ

睡眠不足やストレスなどでホルモンバランスが崩れると、肌の角質を硬くすると同時に皮脂の分泌を促す男性ホルモンが優位になり、インナードライになる恐れがあります。肌がゴワつきがちで毛穴が目立つ方は、生活リズムやメンタル面も見直すことが大切です。


・食生活の乱れ

食生活の乱れも、インナードライを引き起こす原因になります。糖質や脂質の摂取量が多かったり、肌のターンオーバーを助けるビタミン類が不足したりすると、皮脂でベタつくうえに硬くカサつくインナードライ肌になってしまうのです。


・紫外線

紫外線は日焼けやシミだけでなく、肌のバリア機能を破壊する原因になります。バリア機能が正しく働かないと肌を守るために皮脂が過剰に分泌されたり、角質が厚くなったりして、インナードライになる恐れがあります。

あなたも当てはまる? インナードライのチェックリスト

インナードライのチェックリスト

• 肌表面が皮脂でテカっている

• 触るとカサカサ・ゴワゴワしている

• 頬、目元、口元は乾燥しがち

• 肌のキメが粗い

• メイクのノリが悪い

• 洗顔直後は肌が乾燥してつっぱる

• 化粧水などの化粧品が肌になじみにくい

• 黒ずみやニキビができやすい(毛穴が詰まりやすい)


上記に多く当てはまる方はインナードライの恐れがあります。洗顔で皮脂を落としすぎていないか、保湿ケアはしっかりできているか、生活習慣は乱れていないか見直してみましょう。

インナードライになりやすい人の特徴

• 20代以降

• 洗顔後のケアは化粧水だけ、もしくは何もつけない人

• 夜ふかししがちな人

• 甘いものや脂っこい食べ物が好きな人

• 仕事や家事で忙しい人


上記のような人は、インナードライになりやすい傾向があります。10代は比較的肌の水分量が多くみずみずしいため、インナードライになる確率は低いでしょう。一般的には、ホルモンバランスが乱れる20代後半から急増するといわれています。肌のお手入れが不十分な人、生活習慣や食生活が乱れている人も注意が必要です。

今日から始めたい! インナードライの予防&改善ケア

ゴシゴシ洗顔・熱いお湯での洗顔はNG

顔を手でこすりながら洗うと、肌のバリア機能が壊れてインナードライを招きやすくなります。ふわふわに泡立てた洗顔料をクッションにしながら、やさしく丁寧に洗うことが大切です。

また、熱いお湯で洗うと皮脂が落ちすぎて乾燥の原因になります。32℃程度のぬるま湯を使うようにしましょう。

水分と油分の両方を補う保湿ケアをする

肌が皮脂でベタつくと、油分を含んだ乳液やクリームを避けがちですよね。しかし、インナードライの根本的原因は肌の乾燥ですから、水分の蒸発を防ぐ油分も必要です。化粧水をつけて水分を補ったら、油分を含む乳液やクリームでフタをしましょう。どうしても肌のベタつきが気になる、ニキビができやすいという場合は、乳液をごく薄く塗るか、ジェルタイプの保湿剤を使うことをおすすめします。

入浴や運動で血行を促す

全身の血行を促すと肌の新陳代謝が活発になり、柔らかくみずみずしい状態に整いやすくなります。スキンケアや食生活を改善しても肌質が良くならないなら、血行を促すケアも取り入れてみてはいかがでしょうか。具体的な方法としては、湯船に浸かってじっくり温まる入浴や、ウォーキングなどの運動がおすすめです。冷房の温度を下げすぎない、冷たい飲み物はできるだけ控えるなど、体を冷やさない習慣も血行ケアにつながりますよ。

睡眠をしっかりとる

睡眠不足はホルモンバランスの乱れを招き、皮脂量を増やす原因になります。夜ふかしはできるだけ避けて、十分な睡眠をとるようにしましょう。

食事や入浴は早めに済ませる、就寝1~2時間前はスマホやPCを見ないなど、リラックスして眠れる環境づくりを心がけてみてくださいね。

メンタルケアも取り入れて

ストレスも睡眠不足と同じように、ホルモンバランスの乱れから肌質を悪化させる要因になります。肌とメンタルは深く関係していますから、精神面のケアも取り入れましょう。悩みは信頼している人に聞いてもらう、適度な運動でリフレッシュする、趣味を思いっきり楽しむなど、心を軽くして前向きになるようなケアが効果的です。

ビタミンB2を積極的に補う

ビタミンB2には脂質の代謝を促して皮脂の分泌量をコントロールする働きがあります。皮膚の健康を保つためにも欠かせない栄養素ですから、以下のような食べ物から積極的に補いましょう。もちろん、糖質や脂質を摂りすぎないためにバランスの良い食事をすることも大切です。


【ビタミンB2を多く含む食べ物】

レバー、納豆、卵、うなぎ、アーモンド、焼き海苔など

紫外線対策をする

紫外線は肌のバリア機能を低下させるため、インナードライの原因になります。日焼け止めを毎日塗る、外出時はUVカット効果のある日傘や帽子を使う、できるだけ日陰を歩くなど、日頃からこまめな紫外線対策を心がけましょう。

インナードライ改善のためにケアや習慣を見直そう

インナードライ 改善

今回は、インナードライの特徴やケア方法などをご紹介しました。肌質は一生変わらないイメージがありますが、根本的原因にアプローチするケアを続けていれば徐々に変化し、トラブルも改善されていきます。インナードライの原因を自らつくっていないか見直したうえで、ご紹介したようなケアを取り入れてみてくださいね。