基礎知識・メイク・医療まで! いまさら聞けない美容用語辞典
世の中にはたくさんの美容用語があり、新たなワードも次々と生まれていますよね。美容用語に対して「雑誌やSNSでよく見かけるけれど、実際は何のこと?」と思われる方も多いのではないでしょうか。今回は、そんな疑問を持つ方に向けて、いくつかの美容用語と意味をピックアップしてご紹介します。「最近の人気メイクが気になる」「エイジングケアに効果的な美容を知りたい」という方も参考にしてみてくださいね。
スキンケア・化粧品に関する美容用語
ハンドプレス
化粧水やクリームなどを、手のひらで肌になじませるスキンケア方法。コットンを使わないため、摩擦による刺激を軽減できます。基本的なやり方は、化粧水などを手のひらに広げてから肌を覆ってプレスします。鼻や口周り、目元などの細かい部分は指の腹でやさしくなじませることがポイントです。
乳化
水分と油分が混ざり合い、クリームのように白くにごった状態になること。クレンジングオイルやクレンジングバームを洗い流す際は、乳化するとメイクや汚れが落ちやすくなるため、必要な工程とされています。クレンジングでメイクを浮かせた後に、水を2~3滴ほど手に取って肌の上でやさしく混ぜ合わせ、白くにごったら乳化のサインです。
クレンジングバーム
オイルを半固形状態にしたクレンジング料のこと。肌にのせると体温で溶けるため、メイクとのなじみがよく、クレンジング力も高いのが特徴です。ダブル洗顔不要のタイプが多いので、「メイクをしっかり落としたいけど洗顔による刺激や乾燥による負担は減らしたい」という方に最適です。
ダブル洗顔
クレンジングでメイクを落とした後におこなう洗顔のこと。「ダブル洗顔不要」と書かれたクレンジングは洗顔の必要がなく、すすぎ流すだけでOKという意味になります。バーム、ジェル、ミルクタイプのクレンジング料に多く見られますが、近年ではオイルタイプでもダブル洗顔不要が登場しています。
メイクに関する美容用語
イエベ・ブルベ
イエローベース・ブルーベースの略語。イエベは黄みよりの肌色、ブルベは青みよりの肌色を意味しています。似合う色がそれぞれ異なり、ファンデーションやポイントメイクのカラーを選ぶときの基準にする方が増えてきています。
紫外線吸収剤・紫外線散乱剤
日焼け止め成分のこと。紫外線吸収剤は紫外線を吸収してくれますが、化学反応が起きるため肌に刺激を与えることがあります。対して紫外線散乱剤は亜鉛やチタンなどのミネラル成分が紫外線を反射してくれますが、白浮きすることがあります。
敏感肌の方には紫外線吸収剤不使用の「ノンケミカル処方」の日焼け止めやUVカットクリームが効果的ですが、最近では紫外線吸収剤でも刺激が少ないもの、散乱剤でも白浮きにしにくいものなど、成分の改良が進んでいます。実際に使ってみて、自分の肌に合う製品を選ぶことがポイントです。
切開(せっかい)ライン
アイメイク用語の1つ。アイライナーなどで目頭もしくは目尻に切り込み風のラインを描くことで、目を大きく見せる効果があります。目頭切開ラインは、目頭の先端を0.5~1ミリ程度伸ばすぐらいにラインを描くと◎。
目尻切開ラインは、本来の目尻より少し下側に白目を広げるイメージでラインを描くのがコツです。「アイライナーだと上手く描けない」という方は、濃いめのアイシャドウをライン状にのせると自然な印象になりますよ。
ティント
ティントには「染める」という意味があり、メイクでは「しっかり色付けする」「色が落ちにくい」といったイメージで使われています。ティントリップの場合は、唇の角質に染料が染み込み、色持ちが良いのが特徴です。
チークやアイブロウなど、その他のポイントメイクアイテムにもティントタイプがあります。落ちにくいメイクを望んでいる方は試してみてはいかがでしょうか。
シアー
シアーには「透き通る」という意味があり、メイク用語では「透け感」「透明感」などの印象を表します。たとえばシアーリップなら、透け感やツヤがあるのが特徴です。自分本来の唇の色と重なるので浮きにくく、ナチュラルに仕上がりますよ。
リッププランパー
唇をふっくら見せる美容液のこと。メントールやカプサイシンなどの成分が縦ジワを消し、ボリュームを与えるため、リップメイクの下地に効果的です。また、口紅のように色味が付いたリッププランパーも多く登場しており、メイクアイテムとしても注目されています。
成分・医療に関する美容用語
フラーレン
ビタミンCの100~200倍もの抗酸化力を持つ美容成分。紫外線によるメラニンの生成やコラーゲンの損傷を抑えるため、シミやシワ、たるみの予防に効果的です。
ナイアシンアミド
ビタミンB群の一種。メラニンの生成を抑えてシミを防ぐ効果と、コラーゲンの生成を促してシワを改善する効果があるため、化粧品に広く利用されています。
ハイフ(HIFU)
「高密度焦点式超音波(High Intensity Focused Ultrasound)」の略語で、肌のたるみを改善する美容医療のこと。肌の土台である筋膜に熱エネルギーを与える超音波を照射し、たるみを持ち上げます。確かな効果を得るためには、信頼できるクリニックを選ぶことがポイントです。
糸リフト(スレッドリフト)
体に吸収される特殊な糸を皮膚の下に通し、リフトアップさせる美容医療のこと。皮膚を持ち上げる効果にあわせて、挿入する糸の刺激でコラーゲンやエラスチンの生成を促す効果もあります。こちらも医療行為ですから、医師やクリニック選びが重要です。
美容用語を知って普段のケア&メイクに活かそう
今回は、雑誌やSNSなどでよく見かける美容用語をご紹介しました。意味が分かると「こんな方法があったんだ」「自分も挑戦してみたい」という気持ちになりますよね。気になる美容用語があった方は、普段のスキンケアやメイク、エイジングケアに取り入れてみてはいかがでしょうか。