顔の筋肉を鍛えよう! ハリ肌&小顔を叶えるトレーニング術
体の筋肉を鍛えると姿勢や代謝が良くなるなど、たくさんのメリットがありますよね。それと同じように、顔の筋肉を鍛えることにもさまざまなメリットが期待できます。具体的にどのような効果が得られるのか、今すぐ始められる顔の筋トレ&ストレッチ方法と一緒に見ていきましょう。
目次
顔の筋肉には、大きく分けて「表情筋」と「咀嚼筋」があります。表情筋はその名の通り表情をつくるときに使う筋肉で、咀嚼筋は食べ物を噛むときに使う筋肉です。
このうち、顔の見た目に大きく関わっているのが表情筋です。目の周りには「眼輪筋」、口の周りには「口輪筋」、頬には「頬筋」「笑筋」など、パーツによってそれぞれ異なる筋肉が組み合わさり、私たちの表情を生み出しています。
表情筋は、表情をつくるだけでなく顔の皮膚を支える柱のような役割も担っています。若い人の顔にパンとしたハリがあるのは、表情筋が発達していることも関係しているのです。
しかし、無表情が続くなど、表情筋を正しく使っていないと筋肉は徐々に衰えていきます。その結果、目元、口元、フェイスラインなどにたるみが生まれ、シワ、ほうれい線、二重あごなどの一因となってしまいます。
上でお伝えしたように顔の筋肉は皮膚のハリにも関係していますから、表情筋を鍛えることはたるみや老け顔の予防につながります。
ただし、表情筋を使いすぎるのはNGです。たとえば怒ったような表情を続けていると、眉間にシワができてしまいますよね。偏って使うのではなく、正しく適度に使うこと、そして筋肉をほぐすストレッチと組み合わせることが大切です。
顔の筋トレには、美肌効果も期待できるといわれています。筋肉を動かして血流が活発になると、肌の代謝に必要な酸素や栄養が届きやすくなるのです。血行不良が原因で発生する青クマやくすみの予防・改善にも効果的です。
また、血液やリンパの流れが良くなると老廃物が排出されやすくなり、小顔効果にもつながります。脂肪の蓄積が気になる方、顔がむくみやすい方にもおすすめです。
では、ここからは具体的なトレーニング方法を見ていきましょう。普段無表情になりがちな方は、ご紹介するような動作がきついと感じることもあります。その場合は負担をかけすぎないように、少ない回数から始めてみてくださいね。
目の周りにある眼輪筋という筋肉が衰えると、まぶたのたるみや黒クマなどにつながってしまいます。以下のような上下のまぶたを使うトレーニングをおこない、眼輪筋を効率よく鍛えましょう。
さらにトレーニング後は、こめかみやおでこをマッサージすると◎。目周りの血行不良や、筋肉の凝りまで和らげられます。※目元の皮膚はとても薄くデリケートなので、目の周りは直接刺激しないことがポイントです。
- 左右の眉の上に人差し指と中指を置き、額や眉が動かないよう固定する
- 上まぶたを上げて、できるだけ大きく目を見開く
- そのまま5秒キープする
- 目を閉じてリラックスする
- 目を開けて、眩しいものを見るようなイメージで下まぶたを引き上げる
※額や眉が上がりやすいので、指でしっかり固定しましょう。 - そのまま5秒キープする
- こめかみや額の髪の生え際を、拳で軽く円を描きながらほぐす
口の周りから頬にかけては、口輪筋、頬筋、オトガイ筋などさまざまな筋肉が組み合わさっています。これらが衰えると口元がたるみ、ブルドック顔やほうれい線の原因になってしまいますから、以下のような口周り全体を動かすトレーニングをおこないましょう。普段あまり使わない筋肉まで、しっかりアプローチできますよ。
- 口を「う」の形にして前に突き出し、できるだけ鼻に唇を寄せる
- そのまま10秒キープする
- 頬や鼻の下に空気を入れて、顔下半分を膨らます
※ほうれい線を内側から伸ばすイメージで膨らますと効果的です。 - そのまま5秒キープする
- 頬をへこませる
- そのまま5秒キープする
- 口を「え」の形にして軽く開けたまま、笑顔をつくる
※頬の筋肉を引き上げるイメージで笑いましょう。 - そのまま5秒キープする
- 以上を3セットくり返す
二重あごやフェイスラインのたるみにお悩みの方には、顔を上下に向けながら口を動かしたり、舌を出したりするトレーニングがおすすめです。顔や舌の筋肉とともに首の前側にある広頚筋まで使われ、すらっとしたフェイスラインや首元につながります。
- 背筋を伸ばしたら両手を胸の前で交差させ、鎖骨の下に手のひらを置く
- 顔を天井に向ける
- 口を「あ」の形にして大きく開ける
- 下を向き、口を「い」の形にする
- 上を向き、口を「う」の形にする
- 下を向き、口を「え」の形にする
- 上を向き、口を「お」の形にする
※できるだけゆっくり、顔の筋肉を大きく動かしながらおこないましょう。 - 舌を天井に向かって、できる限り突き出す
※舌の付け根やあご下の筋肉を使っていることを意識しましょう。 - そのまま10秒キープする
- 舌を戻し、顔もゆっくり正面に戻す
- ②~⑩の動作を2~3セットくり返す
今回は顔の筋肉を鍛えることのメリットと、実際に効果的なトレーニング方法をご紹介しました。デスクワークやマスク生活が続いていると、顔の筋肉を動かす機会が少なくなってしまうもの。イキイキとしたハリのある肌、引き締まった小顔を手に入れたい方は、顔の筋トレも取り入れてみてはいかがでしょうか。