もう「テカリ」で悩まない! 皮脂崩れ対策スキンケア&メイク術

肌の見た目や質感を損なわせる「テカリ」に悩んでいる方は多いもの。肌がテカるとメイクが崩れやすくなったり、写真写りが悪くなったりと、良いことがありませんよね。そもそもなぜ肌がテカってしまうのか、予防につながるスキンケアやインナーケア、メイク方法とあわせて見ていきましょう。

そもそも「テカリ」とは? 発生原因は何?

テカリのメカニズム

顔がテカって見えるのは、過剰な皮脂が関係しています。毛穴から排出された油分が肌の表面に膜をつくり、光って見えるのです。

ツヤとテカリの違い

健康的で若々しい肌には「ツヤ」があるといわれています。この「ツヤ」は肌のハリから生まれるもので、鼻筋や頬骨辺りなど高さがある部分が光って見えるのが特徴です。

対して、「テカリ」は肌の高さに関係なく光が集まります。小鼻の横などのくぼんだ部分も光るため、ほうれい線やたるみが目立ってしまうこともあります。

また、ツヤとテカリには質感にも違いがあります。ツヤはサラッとしているのに対し、テカリはベタッとしていて触った手にも皮脂がつくのが特徴です。見た目の清潔感が失われることも、テカリのデメリットといえるでしょう。

テカリが発生する原因

・肌の乾燥

皮脂でテカった肌は、一見うるおっているように見えますよね。しかし、実は肌が乾燥してテカっている可能性も考えられます。もともと皮脂には肌の水分の蒸発を防ぐ作用があり、これ以上肌が乾かないように分泌されることがあるのです。「肌がテカるのにカサつく」「肌を触ると硬くゴワゴワしている」という方は、乾燥がテカリを招いている可能性が高いでしょう。


・糖質や脂質の摂りすぎ

食事で糖質や脂質を摂りすぎると、体内で中性脂肪に変わり、それが毛穴から排出されることがあります。甘いものや脂っぽいものを食べすぎている方はスキンケアだけでなく、食生活の見直しも必要です。


・ストレスや睡眠不足

過度のストレスや睡眠不足はホルモンバランスの崩れを招きます。その結果、皮脂分泌を促す男性ホルモンが体内で優位になり、肌のテカリを引き起こすのです。

テカリがお悩みの方に適したスキンケア

熱いお湯での洗顔・ゴシゴシ洗いはNG

皮脂の分泌が活発だと「顔をしっかり洗って油分を落とさなきゃ」と思いますよね。しかし、洗顔時に熱いお湯を使ったり、肌をこすって洗ったりすると肌が乾燥し、かえって皮脂分泌が促される恐れがあります。

32度程度のぬるま湯を使い、ふわふわに泡立てた洗顔料をクッションにしながらやさしく洗うようにしましょう。一般的な洗顔料であれば、泡を肌に当てただけで皮脂を吸着してくれますよ。

保湿で水分と油分のバランスを整える

肌の乾燥はテカリを悪化させる要因になりますから、洗顔後やお風呂上がりには必ず保湿しましょう。健やかな肌を育てるためには、水分と油分の両方が必要です。化粧水や乳液、必要ならクリームも使ってうるおいを閉じ込めましょう。


皮脂が極端に多くベタつく場合は、無油分(オイルフリー)の化粧品をおすすめします。水分をしっかり補えば、もともとある油分とのバランスが整いますよ。

食生活や睡眠の質も見直そう

テカリを改善するためには、インナーケアも欠かせません。たとえば食生活ではお菓子や揚げ物は控えめにして、野菜やタンパク質をしっかり補いましょう。ビタミンB群には皮脂分泌をコントロールする働きがあるので、積極的に摂ると効果的です。


また、睡眠不足にならないように規則正しく生活しましょう。適度な運動をすると睡眠の質が上がりやすくなるうえに、ストレスの緩和にもつながります。

テカリ・皮脂崩れを防ぐメイク方法

皮脂を吸着する化粧下地を使う

テカリの予防には、皮脂吸着成分が配合された化粧下地が効果的です。ファンデーションを使う前に塗っておけば、余分な皮脂を抑えてサラサラとした肌を保ちやすくしてくれます。

ただし、混合肌のように「TゾーンはベタつくけどUゾーンは乾燥する」という方は使い方に注意が必要です。Tゾーンのみ皮脂吸着下地、Uゾーンには保湿効果のある化粧下地と、肌質によって使い分けましょう。

ファンデーションはごく薄く塗る

一般的なファンデーションには油分が含まれているため、一度にたっぷり塗るとテカリや崩れの原因になります。くれぐれも厚塗りは避けて、ごく薄く均一に塗るようにしましょう。赤みやクマなどが気になる場合は、部分的にカバー力のあるコンシーラーを使ってくださいね。

フェイスパウダーで皮脂崩れを防止

フェイスパウダーには余分な油分を吸着する作用があります。ファンデーションを塗ったあとにフェイスパウダーを重ねれば、毛穴をカバーしながらテカリを予防できますよ。皮脂が分泌されやすいTゾーンにはパフを使って叩き込んでおくと、より効果的です。

メイク直しはティッシュオフをしてから

日中メイクを直すときには、事前にティッシュで皮脂を吸い取りましょう。余分な皮脂を取り除けばテカリが防げるうえに、その後に直すメイクのノリも良くなります。あぶらとり紙だと皮脂を奪いすぎて乾燥する恐れがあるので、ティッシュオフ程度が良いでしょう。

ケアやメイクを見直してテカリ知らずの爽やか肌に

テカリ ケア メイク

今回は、テカリにお悩みの方に向けた情報をお伝えしました。皮脂の分泌量にはもともとの体質も関係しているため、「何をしてもテカリやすい」と諦めたくなる方もいるでしょう。しかし、体の内外からのケアやメイク方法を見直せば、ある程度コントロールすることも可能です。テカリによる煩わしさを少しでも減らしたい方は、ご紹介したような方法を取り入れてみてくださいね。