「冷え」が肌トラブルや老化を招く!? 美肌につながる冷え対策術
体の冷えは美容の大敵だってご存じでしたか? 冷えを放置していると肌の乾燥や老化が進み、見た目年齢が上がる恐れもあるのです。意外と恐ろしい冷えと肌の関係を、美肌につながる対策方法と一緒にチェックしてみましょう。
知らないと怖い……冷えが肌に与える影響とは
血行不良で肌に栄養が届きにくくなる
血液には、美肌を保つために欠かせない酸素や栄養を運ぶ役割があります。しかし、体が冷えて血行が悪くなると、肌に届くはずだった酸素や栄養が滞ることに。その結果、肌の新陳代謝(ターンオーバー)が乱れ、さまざまな悪影響が現れてしまうのです。
バリア機能が低下して乾燥肌や敏感肌に
血行不良によって現れる肌トラブルの1つに、バリア機能の低下が挙げられます。ターンオーバーが乱れると角質が硬くなって水分量が低下し、十分なバリア機能が保てなくなるのです。
バリア機能が未熟な肌は、そもそも水分が少ないのでカサつきやゴワつきが目立つ乾燥肌になります。さらに症状が悪化すると、ちょっとした刺激にも過敏に反応する敏感肌になってしまいます。
シミやくすみが発生しやすくなる
シミやくすみの元となるメラニンは、肌のターンオーバーによって古い細胞と一緒に排出されます。しかし、血行不良によって肌のターンオーバーが乱れるとメラニンが排出されず、蓄積しやすくなることに。つまり体の冷えは、シミやくすみを発生させる原因にもなってしまうのです。
肌の老化が進んでシワやたるみを招く
体の冷えは、肌の老化にも直結するってご存じでしたか? 血行不良によって肌に栄養が届かなくなると、ハリを保つコラーゲンやエラスチンが作られにくくなります。その結果、肌の老化が進み、シワやたるみなどを招いてしまうのです。
今すぐ始めたい! 美肌につながる冷え対策方法
体の冷えは肌にさまざまなダメージを与え、透明感やハリも奪ってしまいます。美しく若々しい肌を保つために、以下のような冷え対策を取り入れましょう。
こまめに運動をする
体を動かすと全身の血行が促され、肌にも栄養が届きやすくなります。また、運動を続けると筋肉量がアップします。筋肉は多くの熱を作り出すため、体が冷えにくくなる効果も期待できますよ。
運動は毎日コツコツ続けることが重要です。ウォーキング、ストレッチ、スクワット、ダンス、ヨガなど、自分が続けやすいものをライフスタイルに取り込みましょう。
湯船にゆっくり浸かる
入浴も冷え対策に効果的です。ただし、シャワーのみ、または熱いお湯での短時間入浴では体の芯まで温まらず、かえって冷えを招く恐れがあります。全身じっくり温まるためには、38~40℃のお湯に10~15分ほど、ゆっくり浸かることが大切です。
湯船に浸かっている時間がないときは、足湯がおすすめです。40℃程度のお湯にふくらはぎまで入れて、10分程度浸かりましょう。
スキンケアは手のひらで温めながら
スキンケアをする際は、手のひらで化粧水や乳液などを温めてから肌になじませましょう。化粧品の伸びが良くなるうえに、角質への浸透力がアップしますよ。スキンケアの最後には手のひら全体を顔に当てて温めると効果的です。
また、顔のスキンケアを終えたら、耳たぶを前後にぐるぐると回し、首をやさしく撫で下ろすようにマッサージしましょう。顔周りの血行が良くなり、肌への栄養が届きやすくなります。顔の肌は薄くてデリケートなので、耳や首周りのみマッサージしてくださいね。
ゆとりのある服装で「3つの首」を温める
体の冷えを防ぐためには、普段の服装にも注意が必要です。たとえたくさん着込んでいても、体を締め付けていると血行が悪くなってしまいます。適度にゆとりのある衣類で防寒してくださいね。
体の中でも特に温めたいのは、首、手首、足首です。この「3つの首」と呼ばれる部分には太い血管が通っているため、温めると体全体の冷えを防ぐことができます。マフラー、アームウォーマー、レッグウォーマーなどを使って効率よく温めましょう。
体を冷やす食べ物・飲み物を控える
白砂糖や小麦製品などの精製された食品、ナスやトマトなどの夏野菜は体を冷やすといわれています。また、キンキンに冷えたビールやジュースも良くありません。くれぐれも摂りすぎないように気をつけましょう。
積極的に取り入れよう! 体を温める食べ物・飲み物
体を温める食品には以下のようなものがあります。冷えが気になるシーズンは積極的に取り入れてみてくださいね。
しょうが
しょうがを加熱すると生成される「ショウガオール」という成分には、体を温める作用があります。刻みしょうがをスープなどに入れ、煮込んでから食べると効果的です。煮込む手間を省きたい方には、市販のしょうがパウダーがおすすめです。加熱・乾燥されているため、そのまま使ってもショウガオールの効果が得られますよ。
シナモン
シナモンに含まれる「シンナムアルデヒド」には、血行促進効果が期待できます。また、毛細血管を修復する効果もあるため、肌に酸素や栄養を届きやすくしてくれます。カレーや飲み物などに加えてみてはいかがでしょうか。
タンパク質が豊富な食べ物
タンパク質は、熱を作り出す筋肉の材料になります。消化するときにも熱が発生するので、日頃からこまめに食べることが大切です。タンパク質が豊富に含まれる肉、魚、大豆製品、乳製品、卵などをバランスよく取り入れましょう。
紅茶
茶葉を発酵させている紅茶には、体を温める作用が期待できます。しょうがパウダーやシナモンを加えると、より効果が高まりますよ。ただし、紅茶はカフェインも含んでいるので飲みすぎは避けてくださいね。
ココア
ココアには、血流を良くするポリフェノールが豊富に含まれています。ただし、砂糖がたくさん加えられた調整ココアは体を冷やす恐れがあります。無添加のピュアココアパウダーを使い、砂糖の量は控えめにしましょう。
冷え対策が肌トラブル予防につながる!
今回は、冷えが肌に与える影響や、美肌につながる対策方法をご紹介しました。「冬のほうが肌が荒れやすい」という方は、冷えでトラブルが起きやすい肌質なのかもしれません。今すぐできる冷え対策を取り入れて、血色感と透明感を兼ね備えたツヤ美肌を取り戻しましょう。