上手に使ってツヤ美肌に。ワセリンの正しい使い方【2023年版】

ワセリン

 

肌の保湿などに広く利用されているワセリンですが、原料や正しい使い方は意外と知られていないもの。大切な肌に使うものですから、安全かどうかはきちんと知っておきたいですよね。そこで今回は、ワセリンの効果や種類などの基礎知識を、おすすめの使い方やアイテムとあわせてご紹介します。


目次


 


ワセリンって何? 肌に安全なの?

ワセリン 使い方

 

ワセリンは何から作られている?

 

ワセリンは、石油から作られた保湿剤です。石油が原料と聞くと不安に感じてしまいがちですが、そもそも石油は天然由来の成分です。さらにワセリンは石油を高度に精製し、肌に刺激を与える不純物を取り除いています。そのため刺激が少なく、赤ちゃんから大人まで安心して使える保湿剤として利用されているのです。アレルギーの心配もほとんどなく、皮膚科でも安全な油剤として処方されています。

 

鉱物油は肌に悪い?

 

鉱物油とは石油を原料とした油のこと。ミネラルオイルやワセリンなどが代表的です。「鉱物油は肌に悪い」というイメージがあるのは、かつて不純物を多く含む鉱物油を使用した化粧品があったため。不純物が多いと油焼けを起こし、シミやくすみの原因になるといわれています。しかし現在は技術が進み、不純物がほとんど含まれない安全性の高い鉱物油のみが使用されているため心配ありません。

 

肌に対するワセリンの効果とは

 

  • 保湿
    ワセリンには、肌の表面を油膜で覆って水分の蒸発を防ぐ効果があります。水分を油膜の内側に閉じ込めることで、肌の乾燥や、乾燥にともなうトラブルを抑えられるのです。季節の変わり目に多いゆらぎ肌や、乾燥による敏感肌が気になる方にもおすすめです。
  • 保護
    ワセリンは、肌の保護にも役立ちます。油分が皮膚表面を覆う保護膜となり、摩擦などの外部刺激から肌を守ってくれるのです。おむつかぶれや靴ずれの予防にも効果的です。
ワセリンの種類・それぞれの安全性

 

ワセリンは精製度によって色や呼ばれ方が異なります。色が黄色っぽい「黄色ワセリン」は比較的精製度が低く、不純物の含有量がやや多いのが特徴です。安価ですが、敏感な肌に使うと刺激を与える恐れがあるので注意が必要です。 一方、無色透明の「白色ワセリン」は精製度が高く、不純物ができるだけ取り除かれています。皮膚科で処方されるものや化粧品に配合されるのは、こちらの白色ワセリンです。十分精製されていて安全性が高いため、敏感な肌にも安心して使用できます。自分で購入して使うときも、肌に使うなら精製度の高い白色ワセリンを選びましょう。

 


こんな使い方はNG! ワセリンを使うときの注意点

 

高度に精製された安全性の高いワセリンでも、万能というわけではありません。正しい使い方の前に、NGな使用例や注意点もチェックしておきましょう。

 

乾いた肌にワセリンのみを塗るのはNG

 

そもそもワセリンは油剤で、水分を一切含んでいません。肌に水分を与える作用はなく、カラカラに乾いた肌に単独で塗ってもベタベタするだけでうるおいを補うことは不可能です。かえって毛穴詰まりやインナードライ肌を招く恐れがあるので、水分量が低下した肌にワセリンのみを塗るのは避けましょう。

 

赤いニキビや強いかゆみがあるときは使わない

 

ワセリンには肌の炎症を抑える効果がないため、炎症をともなう赤ニキビや強いかゆみがあるときに使用すると症状が悪化する恐れがあります。過剰な油分が雑菌を増殖させる危険性もあるので、炎症が起きているときは使用を中止し、皮膚科を受診しましょう。

 


ワセリンの正しい使い方・おすすめの使用方法

 

肌に水分を与えてから使う

 

ワセリンは基本的に、水分を与えた肌に使用します。洗顔後もしくは入浴後、化粧水や乳液などで保湿をしてからワセリンを最後に使うといいでしょう。化粧品で補った水分を閉じ込めることで、うるおいを長時間持続できます。
「肌が敏感になっていて化粧水すら沁みる」というときは、洗顔後や入浴後のまだ湿って水分がある肌にワセリンのみを薄く伸ばしましょう。刺激の少ないシンプルケアをおこなえます。

 

少量を薄く伸ばす

 

ワセリンを大量に塗るとベタつきの原因になってしまいます。あくまでも少量を、薄く均一に伸ばすようにしましょう。顔に塗るときは一度手のひらに広げ、肌にスタンプを押すようになじませると効果的です。冷えていると伸びが悪くなるので、手のひらの体温で柔らかくしてから使用してくださいね。

 

マスクとの摩擦トラブル予防に

 

まだ完全には手放せないマスクですが、「布地やひもが、頬や耳の後ろなどに擦れて痛い」という方も多いもの。そんなトラブルにもワセリンが活躍してくれます。摩擦が気になる部分に薄く塗り、その上からマスクを着用しましょう。肌を守る保護膜になり、荒れやかぶれを防いでくれます。

 

唇や髪に使っても◎

 

ワセリンは肌だけでなく、唇や髪の保湿・保護にも使用できます。唇に使う場合は、ラップをするように薄く塗りましょう。リップメイクの下地にも使用できますよ。
髪に使う場合はタオルドライ後、毛先中心に薄くなじませてからドライヤーで乾かします。乾かすときの摩擦や熱ダメージから髪を守り、ツヤを与えられます。

 


ワセリンをもっとスキンケアやメイクに取り入れよう

 

今回は、身近ながら知らないことも多いワセリンの基礎知識や使い方についてお伝えしました。ワセリンはごく少量で肌のうるおいを閉じ込め、刺激からも守ってくれる頼もしいアイテムです。
スターオブザカラーの「ワセリンファンデ」と呼ばれているクリームファンデーションは、主成分に高純度ワセリンを使用しているため、敏感肌、乾燥肌の方におすすめのファンデーションです。
少量で良く伸び、日中も肌を保護しながら肌のうるおいやツヤを自然にキープしてくれますよ。
「ワセリンのメリットをメイクにも取り入れたい」「乾燥によるメイク崩れを防ぎたい」という方は、ぜひ試してみてくださいね。

トラブルに悩まされない美しい肌を目指すために、毎日のスキンケアやメイクにワセリンを取り入れてみてはいかがでしょうか。