湯船に浸かると美容にも◎!お風呂の嬉しい効果と正しい入り方

毎日を締めくくる入浴、疲れているからといってシャワーで済ませていませんか? しかし湯船にお湯をためて浸かったほうが疲れが和らぎ、美容にも嬉しい効果があるといわれています。今回は意外と知らないお風呂の効果を、美容効果を高める入浴法などと一緒に探ってみましょう。

お風呂に浸かるとどんなメリットがある?

「湯船に浸かったほうが良い」というのはなんとなく分かっていても、はっきりとした効果まではあまり知られていないですよね。入浴習慣を身につけるために、まずは具体的なメリットを知っておきましょう。

血行促進・疲労回復

湯船に浸かって体を温めると血管が広がって血行が良くなり、体に溜まった疲労物質を排出しやすくなります。また、筋肉が緩むため、体のこわばりをほぐす効果も。これにより、日中に蓄積した疲れや緊張を和らげることができます。

むくみの改善

夕方以降の下半身のむくみで悩む女性は多いもの。そんな方にもお風呂に浸かることをおすすめします。お湯の水圧や温浴効果で血液とリンパの流れが促進され、むくみを改善しやすくなるのです。

自律神経を整える

私たちの身体機能をコントロールしている自律神経には、興奮状態をもたらす「交感神経」とリラックス作用をもたらす「副交感神経」に分けられます。お風呂で体を温めると副交感神経が優位になり、自律神経のバランスを整えることができますから、日中のイライラや興奮を和らげたい方、リラックスして睡眠の質を上げたい方に効果的です。

肌の新陳代謝を高める

お風呂に浸かると肌にも嬉しい効果が期待できます。血行が良くなって肌にも栄養が行き渡り、新陳代謝(角質の生まれ変わりによるターンオーバー)が活発になるのです。また、温浴効果で毛穴が開いて老廃物が排出されやすくなること、古い角質が柔らかくなって落としやすくなることも、肌の調子を良くすることにつながります。

ダイエット

お風呂には代謝を高める効果があるため、ダイエットにも有効です。体に溜まった毒素や老廃物を排出することで、脂肪が燃焼しやすい状態に導くことができます。また、湯船に浸かると胃腸の血管が収縮するため、過剰な食欲を抑える効果も期待できますよ。

美容効果を高めるお風呂の入り方

お風呂の入り方は人によってさまざまですが、間違った方法で入っていると十分な効果が得られない場合があります。ここからは、美容にも健康にも良い入浴方法を確認しておきましょう。

お湯の温度は「38~40度」

「体を温めたほうがいいなら、より熱いお湯に浸かったほうがいいのでは?」と思ってしまいますよね。しかし、あまりに高温だと体が緊張し、かえって交感神経を活発にさせてしまいます。

また、熱いお湯は肌のうるおいを守る皮脂や保湿成分を流し落とすため、乾燥を招く原因になります。高温のお湯は避けて、ぬるめの38~40度に設定しましょう。

入浴時間は「15~20分」

一般的に推奨されている入浴時間は、15~20分といわれています。ぬるめのお湯にじっくり浸かることで体の芯部まで温まり、リラックス効果を得ることができます。

なお、これ以上長く入浴しても効果が高まるわけではありません。かえって肌のうるおいが流出したり、疲れを溜めてしまったりするので必要以上の長風呂は避けましょう。

入浴前後は「水分補給」を忘れずに

お風呂に浸かるとたくさんの汗をかき、体内の水分が失われます。水分不足になると血液がドロドロになり、かえって老廃物が停滞しやすくなりますから、お風呂に入るときは十分な水分補給を心がけましょう。

重要なポイントは、入浴前と入浴後の両方で水分を補給すること。それぞれコップ1杯は飲んでおくことが大切です。そして水分の種類は常温以上の水がおすすめです。体を冷やすような冷たい水や、糖分などが含まれるジュースはできるだけ控えましょう。

お風呂の中で出来るストレッチ&マッサージ

お風呂の中でストレッチやマッサージをおこなうと、血液循環作用によって疲労やむくみなどを改善する効果が高まります。時間に余裕があるとき、疲れをしっかり取りたいときなどに実践してみてくださいね。

下半身の後ろ側を伸ばすストレッチ

脚の疲れやむくみでお悩みの方におすすめのストレッチです。日中の立ち仕事やデスクワークなどで凝り固まった脚の筋肉を気持ちよく伸ばしましょう。


①湯船の中で体育座りをする

②膝を曲げた状態で右足を上げる

③右足のつま先を両手でつかみ、上体を前に傾けながらお尻、ふともも、ふくらはぎ、足首の後ろをぐーっと伸ばす

※伸ばすときはかかとを斜め上に突き出すと効果的です。

④左側も同様にくり返す

ウエストひねりエクササイズ

腰をお風呂の中でひねると、美しいくびれを作りやすくなります。バスタブの縁や壁を使うことがポイントです。


①湯船の中で体育座りをして背筋を伸ばす

②上体を右側にひねり、後ろを向いたらそのまま2~3秒キープする

※ひねるときは背中側のバスタブの縁を持ちましょう。縁が持てない場合は、背中側の壁部分をタッチするだけでもOK!

③同様に左側にもひねり、後ろを向いたら2~3秒キープする

④左右交互に5回ほどくり返す

※無理はせず、できる範囲でゆっくりおこないましょう。

脚ほっそりマッサージ

お風呂に浸かるだけでもむくみ解消効果がありますが、よりスッキリさせたいときは以下のようなマッサージがおすすめです。足の裏や指先から丁寧にほぐしてみてくださいね。


①湯船の中で体育座りをする

②右足を胸元に引き寄せて左太ももに乗せたら、足の裏を拳や指先でほぐす

③右足の指の間に左手の指を絡ませ、ギュッと握ってから足首をぐるぐると左右に回す

④ふくらはぎをもみほぐし、足首から膝裏に向かって老廃物を流すように手のひらを滑らせる

⑤太ももも同じようにもみほぐし、膝裏から足の付け根に向かって手のひらを滑らせる

⑥左側も同じようにくり返す

お風呂で”もっとキレイ”を手に入れよう

今回はお風呂で得られる嬉しい効果や、そのために心がけたい入浴法などをご紹介しました。毎日何気なく入っているお風呂ですが、入り方次第で美容や健康効果を高めたり、体をスッキリさせたりすることができるもの。お気に入りの入浴剤や音楽なども活用しながら、毎日のバスタイムを美容につなげてみてはいかがでしょうか。