湯船に浸かると美容にも◎! お風呂の嬉しい効果と正しい入り方
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「湯船に浸かったほうが良い」というのはなんとなく分かっていても、はっきりとした効果まではあまり知られていないですよね。入浴習慣を身につけるために、まずは具体的なメリットを知っておきましょう。
湯船に浸かって体を温めると血管が広がって血行が良くなり、体に溜まった疲労物質を排出しやすくなります。また、筋肉が緩むため、体のこわばりをほぐす効果も。これにより、日中に蓄積した疲れや緊張を和らげることができます。
夕方以降の下半身のむくみで悩む女性は多いもの。そんな方にもお風呂に浸かることをおすすめします。お湯の水圧や温浴効果で血液とリンパの流れが促進され、むくみを改善しやすくなるのです。
私たちの身体機能をコントロールしている自律神経には、興奮状態をもたらす「交感神経」とリラックス作用をもたらす「副交感神経」に分けられます。お風呂で体を温めると副交感神経が優位になり、自律神経のバランスを整えることができますから、日中のイライラや興奮を和らげたい方、リラックスして睡眠の質を上げたい方に効果的です。
お風呂に浸かると肌にも嬉しい効果が期待できます。血行が良くなって肌にも栄養が行き渡り、新陳代謝(角質の生まれ変わりによるターンオーバー)が活発になるのです。また、温浴効果で毛穴が開いて老廃物が排出されやすくなること、古い角質が柔らかくなって落としやすくなることも、肌の調子を良くすることにつながります。
お風呂の入り方は人によってさまざまですが、間違った方法で入っていると十分な効果が得られない場合があります。ここからは、美容にも健康にも良い入浴方法を確認しておきましょう。
「体を温めたほうがいいなら、より熱いお湯に浸かったほうがいいのでは?」と思ってしまいますよね。しかし、あまりに高温だと体が緊張し、かえって交感神経を活発にさせてしまいます。 また、熱いお湯は肌のうるおいを守る皮脂や保湿成分を流し落とすため、乾燥を招く原因になります。高温のお湯は避けて、ぬるめの38~40度に設定しましょう。
一般的に推奨されている入浴時間は、15~20分といわれています。ぬるめのお湯にじっくり浸かることで体の芯部まで温まり、リラックス効果を得ることができます。 なお、これ以上長く入浴しても効果が高まるわけではありません。かえって肌のうるおいが流出したり、疲れを溜めてしまったりするので必要以上の長風呂は避けましょう。
お風呂の中でストレッチやマッサージをおこなうと、血液循環作用によって疲労やむくみなどを改善する効果が高まります。時間に余裕があるとき、疲れをしっかり取りたいときなどに実践してみてくださいね。
- 湯船の中で体育座りをする
- 膝を曲げた状態で右足を上げる
- 右足のつま先を両手でつかみ、上体を前に傾けながらお尻、ふともも、ふくらはぎ、足首の後ろをぐーっと伸ばす ※伸ばすときはかかとを斜め上に突き出すと効果的です。
- 左側も同様にくり返す
- 湯船の中で体育座りをして背筋を伸ばす
- 上体を右側にひねり、後ろを向いたらそのまま2~3秒キープする
※ひねるときは背中側のバスタブの縁を持ちましょう。
縁が持てない場合は、背中側の壁部分をタッチするだけでもOK! - 同様に左側にもひねり、後ろを向いたら2~3秒キープする
- 左右交互に5回ほどくり返す
※無理はせず、できる範囲でゆっくりおこないましょう。
- 湯船の中で体育座りをする
- 右足を胸元に引き寄せて左太ももに乗せたら、足の裏を拳や指先でほぐす
- 右足の指の間に左手の指を絡ませ、ギュッと握ってから足首をぐるぐると左右に回す
- ふくらはぎをもみほぐし、足首から膝裏に向かって老廃物を流すように手のひらを滑らせる
- 太ももも同じようにもみほぐし、膝裏から足の付け根に向かって手のひらを滑らせる
- 左側も同じようにくり返す
今回はお風呂で得られる嬉しい効果や、そのために心がけたい入浴法などをご紹介しました。毎日何気なく入っているお風呂ですが、入り方次第で美容や健康効果を高めたり、体をスッキリさせたりすることができるもの。お気に入りの入浴剤や音楽なども活用しながら、毎日のバスタイムを美容につなげてみてはいかがでしょうか。